趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

島田荘司

幽霊の仕組み

「幻肢」(153/144) 事故等で腕や脚を失ってしまったのに あるように感じ そこに痛みを感じてしまう現象 それが幻肢とのこと 大事な人を失ってしまったのに まだいるように感じる それは「幽霊」なのかな 本作品ではTMSといううつ病の治療法の応用で 幽霊を生…

ハイスピード御手洗潔

「星籠の海・上」(87/144) 「星籠の海・下」(88/144) きたよ 本格 文庫1,000ページ越え いいね 島田の作品らしく 読み始めは 一体、どこが舞台で、何が中心人物で、どんな事件なのか わからないまま 徐々に島田ワールドに引きずり込まれていく 瀬戸内海、福…

猟奇殺人→恐竜→脱獄→パンプキン帝国→

「アルカトラズ幻想・上」(70/144) 「アルカトラズ幻想・下」(71/144) 連続猟奇殺人→恐竜→脱獄→パンプキン帝国 そして、結末……って なんじゃ、それ!?って思うでしょ その「なんじゃ」を あれよあれよという間に収束させていく それこそが「なんじゃ、それ…

壮大な作品とは、本作のことだろう

「ロシア幽霊軍艦事件」(57/144) テーマがデカいデカすぎる ロシア革命 ロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアの謎に 真正面から取り組んでいる作品 もちろん、ノンフィクションではない 歴史ミステリであるが あくまでも真実(と語られていること)をベース…

興奮、するね

「写楽 閉じた国の幻・上」(65/144) 「写楽 閉じた国の幻・下」(66/144) 写楽って、こんなミステリアスな存在だったんだ…… いや〜まだまだ知らない事ってあるんですね こんな面白い歴史の事件があったこと この年になって知るなんて 新しい知識、って本当に…

泣ける、本格……

「透明人間の納屋」(163/144) 泣けた、ね あの手紙は、ヤバいよ…… トリックの前提、少しは分かっていたけど ここまでくると もう、トリックとか、犯人とかは二の次 ただただ、物語に没入するだけ 舞台は昭和52年 ある田舎町で女性が「消えた」事件が起こった…

そして、悲しみには限界がない

「リベルタスの寓話」(158/144) ユーゴスラビアの悲劇。 人間は、そこまで、出来る、愚かな、生き物なんだ。 万物の生物の中で、 最低の生命体であることは間違いない。 それをベースにしたミステリ。 超本格。 中編1・前半→中編2→中編1・後半、という変…

本格だ

「UFO大通り」(3/144) やっぱ、元祖。 約200頁の作品二つ。 御手洗の裁きは超本格だ。 もう、読むのが止まらなかった。 お婆ちゃんがUFOを見たという話と、 女の人が傘を車に轢かせていたという話。 さあ、こんな訳のわからない話から、 御手洗の推理、とい…

登場人物の描き方の素晴らしさ

「最後の一球」(118/122) 主人公の「二流」プロ野球選手・竹谷の描写に尽きる。 彼の独白に、 引きずり込まれる。 ストーリーとか、トリックとか、ミステリとか、 社会派とか、技巧派とか、 そういうモノを超えたところで 島田荘司は文章を生み出している。 …

なんだっ!?

「帝都衛星軌道」(134/122) このタイトル。 そして、 本編を一冊の中で前編、後編に分け、間に中篇を挟み込む構成。 島田荘司の狙いは、何なんだ! 本編は、実に巧みなクライムサスペンス。 誘拐事件の描き方はたくさんありますが、 この切り口は斬新かも。…

斬れてる

「異邦の騎士」(72/122) これが島田荘司のデビュー作なのか! 記憶喪失という「禁じ手」を使っているにもかかわらず、 全く油断させない物語は、 さすがです。 これぞミステリー。 突如現れた、記憶喪失の、ど〜も冴えない男。 そこに「可愛い」女の子が。…

「不安」から一転、至高の結末へ

「ネジ式ザゼツキー」(27/122) やっぱ、島田荘司は違うわ。。。 何、これ。 読み始めの「これ、どこいっちゃうの??」と思わずにいられない あざとく仕掛けられた「誘導」から始まり、 途中、全く「ワケのわからない」物語が差し込まれ、 更に激しく読者を…

傑作で、年は明ける

「切り裂きジャック・百年の孤独」(23/122) 実にミステリー小説らしい、ミステリー。 百年という時間の流れの中に横たわる謎を、 島田荘司らしいアプローチで、 実に美しく、そして面白く、解き明かしていく。 文庫の帯に書いてある言葉、秀逸。 本格ミステ…

御手洗潔、変人の癖にスマートなんだから。

「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」(48/108) 文庫で250頁ほどなので、 軽く読んじゃいました。 内容も軽いんですが、 島田荘司ならではの軽さといった感じでしょうか。 軽薄ではありません。 スマートですね、スマート。 導入部分の軽妙かつ豊穣な会…

凄い、凄い、すごく凄い、島田荘司

「魔神の遊戯」(21/108) 島田荘司、凄い。 なんだ、この筆力。圧倒的。 特に、いわゆる「語り部」の設定が絶妙。とりあえず、ミステリ好きな人は読まなきゃいけない作品じゃないかなあ。 コメントしようがない、強い作品に、感謝。 今後も、御手洗潔、読まな…

どっちなんだ!島田荘司

「御手洗潔の挨拶」(20/108) 島田荘司、不思議な作家さんですね。 馬鹿にしているような、していないような、、、 で、本作品は短編4作。 それぞれ、かなり「人情味」あふれる。 御手洗、イヤな奴なんだけどイイ奴キャラの王様では? まだ3作品しか読んで…

島田荘司か。。。奥、深いですねえ

「斜め屋敷の犯罪」(15/108) おお、 島田荘司初心者として、 味わい深く読めました。 もう、半分も行かないうちに犯人はわかってるんです。 でも、それは問題ないんですよね。 どうやって犯人になっていくのか。 なぜ犯人なのか。 そして、どんなトリックを…