壮大な作品とは、本作のことだろう
「ロシア幽霊軍艦事件」(57/144)
テーマがデカいデカすぎる
ロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアの謎に
真正面から取り組んでいる作品
もちろん、ノンフィクションではない
歴史ミステリであるが
あくまでも真実(と語られていること)をベースに物語は進み
頭の中は、ショート寸前
時空を超えた世界で思う存分楽しめます
島田の得意技の一つですね
アメリカから届いた一通の手紙
普通に考えれば
認知症の老人の最後の戯言にしかすぎない
が、しかし
何かが……物語が動き出す
大正時代
箱根、芦ノ湖に巨大軍艦が
そんな写真が富士屋ホテルに存在した
トリック写真ではない
当時、ホテルから軍艦まで迎えに行ったスタッフのちゃんとした証言もある
でも、厳しい箝口令がひかれていたことは事実
はて?
名探偵、御手洗潔の頭脳にスイッチが入る
その先に見えてきた事件は
ロシア革命から始まっていたのだった
悲劇の結末は
優しい物語を、ほんの少しだけ、残してくれたかな
超エンタテインメント
ほんと、楽しい読書が待っていますよ
※はてな年間100冊読書クラブ
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