趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

最初の30ページの厚み

「グラスホッパー」(116/122) 本当に伊坂幸太郎は面白い。 面白すぎる。 つい、面白すぎて、ガンガン読んでしまうんだけど、 もったいない。 たまに「読み止って」、ちょっと味わう。 その位が丁度よい感じ。 今回は珍しく東京が舞台です。 鈴木・鯨・蝉の…

空を飛べる。きっと飛べる。

「スカイ・クロラ」(115/122) 読んでいると、空を飛ぶ気持ちが、心に忍び込んでくる。 そして、目を閉じるまでもなく、 活字が青く高い空の中に溶けていく。 飛行機の挙動が左脳から右脳に駆け抜ける。 そして右手をギュっと握り締める。 気がつくと、そこ…

命の意味・・・か。

「命の遺伝子」(114/122) 不死の遺伝子? そんなの嘘に決まってんじゃーん。 と言い切れないかも… それは怖いことですか? それは夢のある話なの? 命の価値は、一人一回、誰でも平等であるからこそ。 それが、崩れる時。 何が起きるのだろうか? ドイツ、…

弱い自分

「リオ 警視庁強行犯係・樋口顕」(113/122) なんて素敵な主人公でしょうか。 樋口。 いやー、久しぶりに出会えたって感じ。 人の目を気にする。 周りの雰囲気を読む、というか深読みしすぎる。 家族を大切にする。 相手に対して(必要以上に)気を使う。 ま…

こ〜んな綾辻、楽しもう

「最後の記憶」(112/122) 時間と記憶は一心同体。記憶していない物事に時間は張り付かない。 本当の時間の順序よりも、 記憶している時間の記憶で世の中は動いている。 そう、覚えていないことは、存在しないこと。 忘れられないことは、きっと、大切なこと…

この小説の中に、僕は居る

「太陽の塔」(112/122) なんというドライブ感!!! 駆け抜ける。 あの頃の自分が。 若かりし頃の自分が。 頁から飛び出して、目の前で踊り狂う。 この疾走感。 大学生、という時代に起こった事件は、 実は小学生の時に起こった事件より、 より空想的で、よ…

真っ直ぐ。そう、真っ直ぐ。

「新宿鮫」(111/122) 文庫の帯に書いてある一文、「心に響くロングセラー」。 はい、その通り。 1990年に産まれた作品だけど、そんなの関係ねえ。 ロングセラーは時を越える。 本作品を駆け巡る様々な登場人物は、 今も、新宿を歩いている。 絶対に歩いてい…

笑えない?否!笑い飛ばしてしまいたい現実

「図書館員・下」(110/122) いやー、ブラックコメディ。 ま、コメディってことにしときましょ。 所詮、大統領(というかブッシュ)なんて、こんなもんさ。 こんな世の中、どうしましょ。 もう、面白おかしく生きてくしかないよね。 さ、今夜も酔っ払ってい…

皮肉いっぱい、夢いっぱい

「図書館員・上」(109/122) アメリカ大統領選挙ものです。 王道。 やっぱり、北米のサスペンス系・謀略系小説は、 大統領が絡まなくちゃね。 大統領という記号でアメリカは辛うじて一本の筋で繋がってるって感じ? 非常に脆弱な社会だからこそ、 圧倒的な記…

賢い人たちが活躍すると、こうなる。

「交渉人」(108/122) スピーディな展開なんだけど 実は、大した事が起こっていない。 ずっと同じ場所で物語が進む。これは新感覚。 よくもまあ、こんな地味な設定の中で、 これだけの仕掛けを用意してくれました。 感嘆。 リアルを越えたリアルか!? タイ…