趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

地獄でのビジネス

「沈まぬ太陽 3」(43/144) 真ん中、御巣鷹山編 1985年、墜落 500人を越える死者 そこにアフリカから戻ってきた恩地はいました 当時、高校二年生でした ですが、ここまで悲惨とは 全く認識していませんでした 地獄、ですね でも、こういうのって 一企業が対応…

オトナの「妖怪ウォッチ」

「定本 百鬼夜行-陰」(42/144) 京極堂シリーズのサイドストーリー 「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」「塗仏の宴」 とはいえ メインストーリーをほぼ失念しているため 特に思いれもなく ストレートに読んでしまいました 十の「妖」に関す…

最後の東京、荒木町

「地層捜査」(41/144) 荒木町 東京、最後の砦かも 東京の人 東京を知っている人 東京を愛している人しか足を踏み入れないエリア 大学時代の仕事先が隣接の三栄町だった縁もあり 昔からしばしば足を運ぶのですが 毎年1回行っている河豚屋があるくらい 僕のよ…

今のところ、ぶっちゃけ、共感できないね……

「沈まぬ太陽 1」(39/144) 「沈まぬ太陽 2」(40/144) 全5巻、巨編です 1995年作品 アフリカ篇、御巣鷹山編、会長室篇の前半戦 あの1985年日航機墜落事故をめぐる物語 ここまでの名作なので 読まれている方も多いでしょう アフリカ篇は日航機墜落事故までの話…

1945年のミステリ

「逃げる幻」(38/144) 地味な幕開け 少年の「家出」がスタート 舞台は終戦後の大英帝国、スコットランド、ハイランド地方 何の問題もない家庭の子供が なぜか家出を繰り返す…… 1945年に書かれた作品 その事実を 読了後、改めて感じました このミステリの結末…

暗殺者、ど真ん中

「暗殺者の復讐」(37/144) いやー、ど真ん中 これほど 暗殺者が活躍するなんて エスピオナージュ好きにはたまりません 実はシリーズものなんですね 主人公の「殺し屋」グレイマンの過去を知らずに読んでいても まったく問題なし ま、これから遡って読むのは…

読む前から始まる

「帝王、死すべし」(36/144) 折原だから 叙述と思って読む そこからトリックになってくる 学園もの 引きこもり? あ、いじめか…… 過去の「てるくのはる」事件 これ、本当に事件? 日記か これ誰の?いつの? まあ、普通の日記じゃないよね てか、日記の体裁…

沖縄の嫌な部分だけがジッと沁み出してくる

「犬なら普通のこと」(35/144) 東京から沖縄に舞い戻った冴えないアラフィフやくざ・ヨシミ 一念発起して 組の金の強奪を計画する 沖縄の緩い雰囲気の中での緩い計画は 予想外の出来事により あっけなく破綻 その場に居合わせた組長まで殺ってしまった…… さ…

10年ぶりの出会い

「養鶏場の殺人/火口箱」(34/144) ミネット・ウォルターズ 10年ぶり? 久しぶりに読みました 本作は読みやすい中編二作品 重厚なイメージのある彼女の作品の エッセンスを手軽に楽しむことが出来ます 一作目は1920年代の実際に起こった事件をもとにしたミス…

濃密だけど鮮やかに展開していく

「心に雹の降りしきる」(33/144) 実に濃い警察小説 七年前の誘拐から幕を開いたとおもったら 次々に「死体」が出てくる 各関係者が巻き込まれている事件は何なのか? メインの筋がなかなか出てこない そんな中 知事が逮捕される また何がこの事件の核心なの…

二大スター、共演

「判決破棄・上」(31/144) 「判決破棄・下」(32/144) ボッシュとミッキー・ハラー まさかの二人が手を組んだ 政治のロジックに巻き込まれ 刑事弁護士のハラーが 特別検察官として被告人を攻める立場に この「交通事故」ともいえる成り行きに 真正面から立ち…

新年早々に「最後」に至る

「最後のトリック」(30/144) さて、2015年、一発目は 一人、部屋で読了 うならせていただきました、賀正 「読者全員が犯人」 という帯での宣言 読む前に自らネタバレ前提という作品 読む方も それもミステリを読み込んでいる人ならば それはそれは色々なこと…

2014年の一番

明けましておめでとうございます今年もよろしくお願いしますさて、2014年の結果発表です ■書籍=163冊読了(2013=165冊)<一番>「ふがいない僕は空を見た」窪美澄 <次点>「純平、考え直せ」 「小さいおうち」 「巨大訴訟」 「ラブレス」 「名探偵に薔薇…