趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

この恐怖

「リターン」(99/144) 最後の最後で 今まで読んでいた世界が 全て、あっけなく、ひっくり返されます この恐怖 読後、三分くらい経ってから来ます もう、何も書きません、書けません… 出来れば この作品の前段である「リカ」を読んでから どうぞ 五十嵐に、や…

美しく騙されたい

「この闇と光」(98/144) 綺麗な嘘です 最初から 胡散臭い雰囲気を適度にふりまく そして 徐々にその密度が濃くなっていく でも 嘘とは分かっても その真相はなかなか見えてこない 読む方は あーだこーだと考える で 謎が明らかにされた時 一喜一憂する でも…

人を殺すことによって獲得できること

「コルトM1851残月」(97/144) すげえ この設定は完璧でしょ 江戸時代 銃の持つ圧倒的なパワー 今の銃とは次元が違うわけです 神様、いや悪魔の力といっていいほどの巨大な力です そして、その武器がもたらす死が 何をもたらすのか 江戸時代だからこそ 実にリ…

北欧、行きたくなる、一度は

「ネメシス 復讐の女神 上」(95/144) 「ネメシス 復讐の女神 下」(96/144) ここまでくるかよ… 一体、何回、ひっくり返されたんだろう 凄いです、このサスペンス感 実はシリーズものだったんですね 前作で 主人公・ハリーの相棒が殺されて その犯人も警察によ…

人物設定の妙

「夢幻花」(94/144) ミステリとしては 王道でしょ 二つの線が交わる時 何かが起こる…的な展開です もちろん、東野なので 安心して、読めるし ちゃんとどんでん返しもあります 何が事件か 誰がメインか 不明なまま 物語は動き出します 自殺、殺人 それぞれ、…

宮部にしか書けない、何か

「ペテロの葬列 上」(92/144) 「ペテロの葬列 下」(93/144) この結末は… 衝撃でした 以下、ネタバレ含みます それにしても これは宮部にしか書けない作品です 出来れば 杉村三郎シリーズを順番に読んでください そっちの方が 衝撃度が増しますので で、事件…

ルックス、大事

「愚者の連鎖 アナザーフェイス7」(91/144) 今や唯一読んでいる堂場モノ なぜか、このシリーズだけは気にかかるのです ついに第7弾ですよ でも、また忘れてしまいました、5を… 今度こそ買います で、今回は 実はとても悲しい物語です 愚者、というよりは 読…

不可解な快感…

「すいかの匂い」(90/144) 思ったより昔の作品でした まだ二十世紀ですよ あの頃は良かったですね で、本作は11の短編で構成されています どれも とても怖い話ばかりです… といってもホラーではありません お化けや幽霊も出てきません 出てくるのは 子供が、…

優秀な高校

「高校入試」(89/144) 最初からテレビドラマ想定の作品だったんですね だから 湊にしては 非常にソフトでライトな内容でした 高校入試本番の 前日から当日深夜までの二日間の物語 前日に入試妨害を思わせる予兆がありつつ 入試、当日は ちょっとした事件が起…

ハイスピード御手洗潔

「星籠の海・上」(87/144) 「星籠の海・下」(88/144) きたよ 本格 文庫1,000ページ越え いいね 島田の作品らしく 読み始めは 一体、どこが舞台で、何が中心人物で、どんな事件なのか わからないまま 徐々に島田ワールドに引きずり込まれていく 瀬戸内海、福…

意味は不要かも

「五分後の世界」(86/144) 本屋で平積みしてあった村上龍 おや、新刊?と思って買ってみたら 1994年作品 重い作品でした 主人公は気がついたら戦場にいた そこは 1945年の夏に 別の選択をした日本で まだ戦争が継続していたのだった こういうSF設定 村上の得…