趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悶える……

「小暮写真館・下」(4/144) 悶える この、あまりも絶妙な、結末に なんだろう この「切なさ」と「嬉しさ」 この按配が、宮部クオリティ 悶えます 心霊写真探偵の話から 辿り着いた先は 実はシンプルなファミリーのストーリーでした とにかく、読んでください…

え、え、え、え、え、心霊写真!?

「小暮写真館・上」(3/144) いや 宮部みゆきの 懐の深さに もう感動を通り越して 恐怖を感じます 文庫の帯に書いてある どこまで行くんだ、宮部みゆき! その通〜〜〜〜りっ!!! この人は 本当に存在するんでしょうか? まさか「写真館」というタイトルから …

来年4月までは、必ず生きていたいと、切実に思う

「人類資金・3」(1/144) 「人類資金・4」(2/144) 序盤から中盤へ M資金とかいう問題から 世界を動かすシステム(=ルール)の話しに発展ですから ロシアを舞台に 究極の「詐欺」が仕掛けられる が、しかし そこに登場するのは なんと、ヤクザだった 更に、そ…

暗闇の先に見えたものは……

「シンセミア・上」(160/144) 「シンセミア・下」(161/144) 上巻 不安でした この物語の行きつく先が全く見えない 神町での話し 戦前からの町の歴史を引き摺りつつ どうみてもイケてない町に住む 輪をかけてイケてない住民がおりなす 爛れた話し 暴力、セッ…

天才は呆気なく散る

「見えない復讐」(159/144) すみません タイトル時点でネタバレなんですが…… 文庫帯に書いてあるとおり 極限の推理劇 偶然にも同じ志を持っていた男が二人 出会ってしまった物語 天才二人の「深読み」対決です 本当は対決と言う関係では無く もっと微妙な関…

そこに、光があるから

「光待つ場所へ」(159/144) そこに、光があるから 否 光があることを、信じているから 人は前に、進めるのかな でも、簡単に信じることが出来ないから 生きていくのは辛いってことかな 今回も名台詞満載でした 僕の一番は 絵を描く人たちの物語「しあわせの…

ぐうの音も出ない程、面白くて 

「マリアビートル」(158/144) 何でしょ これ 面白さ、説明不能な程の面白さ 徐々にヒートアップしていく読者を置き去りにする 様々な登場人物たち 最初から盛り上がっている人 すぐに死んじゃう人 ずっと冷静な人 ずっと怒っている人 すっと不運な人(笑) …

ルールを作るリスクと悦び

「ダークゾーン・上」(156/144) 「ダークゾーン・下」(157/144) 様々な切り口で読める作品です 解釈も様々でしょう 現実の世界とゲームの世界の関係性は 特定されていません そもそも 現実とゲームという二極化すら 明示されていないので 非常に自由に読める…

自分だけの江戸を楽しむ

「想い雲」(155/144) 澪も徐々に成長しています これで三つめ 今回も美味しい料理を届けてくれています 朝の連続テレビ小説的な 大河ドラマ的な 大きなうねりの中で ついに、澪と野江がコンタクト 野江があさひ太夫から離脱出来る方法はあるのか? このシリ…

とにかく、新しいのかと

「雑司ヶ谷R.I.P.」(154/144) あれから、雑司ヶ谷のイメージは…… 圧倒的に 素晴らしくなりました 鬼子母神、行かなくちゃ 雑司ヶ谷の歴史が明らかになる 雑司ヶ谷のトリックが白日の下に 何か言いたいことがあるというよりは 何を知りたいのか 読者が選べば…

恋は死、愛は生

「天国旅行」(153/144) 心中小説です 心中です 一緒に死んじゃうんです その行為を どう捉えるのか 究極の幸せ? MAX馬鹿野郎? その境界線を感じることが出来る一冊です お気に入りは「遺言」かな ここまで悲観的になれるってことは もうこれ以上の悲しみは…