趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

俺、地元、ネェ〜から、よろしく

「ヤンキー経済〜消費の主役・新保守層の正体」(59/144) この内容は この国にとって 喜ぶべきことなのか 悲しむべきことなのか 僕には判断できません…… 非小説は久しぶりです 最近、ヤンキーに非常に興味があったので 思わず読んでしまいました ヤンキーの進…

その時、どうするか、決めてあるか

「迎撃せよ」(58/144) 30時間後 ミサイルが日本に撃ち込まれる どうする? 恒例の「北」の発射テスト いつも通りの結果に落ち着き 安堵の雰囲気に包まれる政府、自衛隊 そこから物語は唐突に動き始める 爆撃機が盗まれる 身代金を払え もし、拒否するなら 明…

妄想、最大限

「終業式」(57/144) すみません 今更、初姫野カオルコです 直木賞を取るまで ついつい避けて通っていました で、最初に読んだのが かなり「変化球」の本作です 全て手紙(たまにFAX)のやり取りです 1970年代から90年代 まだEメールを個人で使うのは限られた…

生と死と殺すことと

「何もかも憂鬱な夜に」(56/144) 人は死ぬんだね その死に向かって 生きていくのが人生なんだね 中村作品 もちろん重いです この重さを銀座線の車中で受け止めることで せめて 少しでも中村の世界に近づけるのでは…… と期待する僕は愚かでしょうか 主人公は…

医療に、日本に、春はくるのかな

「極北ラプソディー」(55/144) あれから、時間は経過して 前作から一転 今回の物語は非常に地味で地に足がついている 極北という町が 本来の田舎のペースを取り戻したかのようだ 医療のペースもそれに呼応するかのように 落ち着いたものになりつつあったが …

あと一つ、あと、一つ、、、

「人類資金 5」(53/144) 「人類資金 6」(54/144) MANKINDの『M』資金 序盤、中盤、そして終盤 刊行ペースが大分遅くなってきて 正直ジリジリとしておりますが そこはじっとこらえて…… アジア辺境の小国にすべてを賭ける 壮大な企みを仕掛ける主人公・暢人 も…

ああ、何を書いてもネタバレだ……

「ゴーン・ガール 下」(52/144) 翻訳もの、苦手な人には少し大変かもしれないけど これは無理してでも読んでおくべき 濃密なミステリですよ 以下、ネタバレ御免 ええ、何、この苦い結末 妻の豹変に立ち向かう夫の戦いとも捉えられるし サイコな女の自叙伝と…

読んでいる風景が徐々に全て信じられなくなってくる

「ゴーン・ガール 上」(51/144) 結婚記念日 妻が家から消えた…… 残された夫 正直、昔ほどの愛情は、無い 消えた妻 ベストセラー作家夫婦の一人娘というセレブな立場も 時と共に失せ、夫との関係にも悩んでいる でも、そんな単純な構図で物語が進むわけでは無…

著者が柳広司であること自体が

「ロマンス」(50/144) まさか ロマンスの話だったとは…… タイトルに、そして柳に まんまと騙された ま、気持ちよく騙されてこその読書なんで 全く恨みはございませんが 以下、ネタばれ 柳が昭和前期の話を書くとなれば ど〜しても「中野」の存在が 目の前を…

逃げたい

「エルニーニョ」(49/144) もー逃げたい 逃げちゃお 逃げるしかないだろ 我慢だけが解決方法じゃないよ主人公テルと少年ニノの物語 二人は逃げている それを受け止める人もいる それを妨害する人もいる そこから助け出そうとする人たちもいる どこまでも逃げ…

本を読まない奴らは可哀そうだよな、こんな面白い作品に出会えないなんて

「民宿雪国」(48/144) なんでしょう この驚き 作家のイマジネーションに翻弄される歓び いや、面白かった これでこそ小説でしょう 最初に、とある画家の物語と書かれているんですが 読み始めた途端に そんなエピローグは 頭から消し去られてしまいました 静…

政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない。

「カウントダウン」(47/144) 都民である僕が このタイミングで本作品を読んだことは 偶然なのでしょうか…… 政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない。 解説の佳多山大地が一番最初に載せている トマス・マン『魔の山』からの一文である …

ゲームの持つ真の意味

「エンダーのゲーム・上」(45/144) 「エンダーのゲーム・下」(46/144) 久しぶりにSFを読みたくなり 映画化されるってことで 前知識無しで読んでみました 1985年の作品 東西冷戦の要素満載 ワルシャワ条約機構なんて単語、久しぶりに目にしました 基本構造は …