趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

頁から、音が聴こえる

「さよならドビュッシー」(98/144) 帯の妻夫木聡のコメント 〜思わず引き込まれて買っちゃいましたからね、クラシックのCDを〜 これなんだ、 このミステリ! 超超大技のトリックが仕組まれているんだけど、 読者は、 そこに気がつく余裕も無く、 というか謎…

面白いアイデアは、まだまだあるんだ

「13時間前の未来・上」(95/144) 「13時間前の未来・下」(96/144) タイムスリップもの。 既に映画化も決まっているとのこと。 納得。 古今東西、タイムスリップものには、 様々なスタイルが存在する。 過去に戻るのか、未来に飛ぶのか? どうやってスリップ…

X!

「キラレ×キラレ」(94/144) おっと、迂闊に読了しちまったぜい。 西之園さんに不意打ちされちまったぜい。 舞台は東京。 第一弾「イナイ×イナイ」、読まなくては。 職業は探偵。 でも、本職は美術品鑑定会社勤務。 そこで出てくる椙田さん。 ということで、…

圧倒的なプレゼンテーションです

「極北クレイマー・上」(92/144) 「極北クレイマー・下」(93/144) 海堂尊は吠える。 日本の医療の行く末を案じて吠えたぎる。 その姿勢は海堂の医系作品全体にあてはまると思うが、 本作の「熱さ」は尋常じゃない、と感じる。 舞台は北海道、極北。 以後、極…

俳句、面白いよ、想像以上に

「ライク・ア・ローリングストーン」(91/144) いつもお世話になっている俳句の「先生」、結社「街」主催・今井聖の一冊。 サブタイトル〜俳句少年漂流記〜の通り、 小学生からの今井聖の俳句遍歴が、 70年安保を背景に、 赤裸々に綴られています。 実は、私…

いつから「老い」は「害」になったのか

「夢は枯れ野をかけめぐる」(90/144) 最初に言っておきますが、 本作品は「老害」問題について語っているわけではありません。 でも、どうしても、意識せざる得ない、、、 から、敢えて、こういうタイトルにしてみました。 ご了承ください。48歳、「リストラ…

本格、いいね、新しいね、楽しいね

「パラダイス・クローズド」(89/144) 非常に面白いスタイル。 登場人物が、 登場人物に話しかけているようで、 実は読者にストレートに話しかけている気にさせる部分が、 散在している微妙なバランスの悪さ。 この不安定な揺らぎが「心地よい」のだ。 読者は…

次の人生では、刑事という職業を選択したい、と思う。

「シンメトリー」(88/144) 姫川玲子シリーズ。 7つの短編。 警察小説としての完成度、高し。 初出、「ストロベリーナイト」。 第二弾、「ソウルケイジ」。 と比較すると、かなり地味な展開。 でも、個人的な意見ではありますが、 地味な中でこそ、姫川の輝…

負けた読書(最終的に)

「ディスコ探偵水曜日・下」(87/144) 連休中になんとか読了。 でも、今回に限っては「読み切った」って感じかも。 とどのつまり、「了」出来ませんでした。 上中下のラスト600頁。 結局、なんとか理解できたのは未来の決着=「全ての訳」の部分だけ。 そこで…

ふるえたよ、ひさしぶりに

「鼓笛隊の襲来」(86/144) 赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した この一行目にふるえた。 ひさしぶりに、「きたっっ」って感じ。 やっぱ、三崎亜記は切れる。 「となり町戦争」 「バスジャック」 「失われた町」 今まで文庫化された作品しか読んでいな…

名探偵小説にドキドキする休日

「双面獣事件・上」(84/144) 「双面獣事件・下」(85/144) 二階堂黎人の怪奇サスペンスミステリ。 実に怪奇で残虐なモンスターが登場! その名は「双面獣」。 名探偵、二階堂蘭子シリーズ、とも知らずに読み始めました。 蘭子最大の敵、ラビリンス。 前二作「…

舞城に、やられっぱなし(途中経過)

「ディスコ探偵水曜日・上」(82/144) 「ディスコ探偵水曜日・中」(83/144) いや〜、 舞城を甘く見てました。 これほど立ちゆかない読書、 いつ以来の経験でしょうか!! 30年ほど前に岩波の露文に意味も無く挑んでいたころは無邪気でした。 が、今は、無邪気…