趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

70年代、80年代の空気はやさしい

「自白 刑事・土門功太朗」(73/144) 巧く生きる事が出来ない人たちの切なさ 彼らの行動が引き起こす喜びや悲しみ 今回は、刑事・土門を通して描き出します 自白のプロフェッショナル 落としの達人、刑事・土門が活躍する 彼が活躍する短編4つ 昭和の事件だ…

色々な意味で、問題作でしょ

「アマルフィ」(72/144) 小説の映画化 映画のノベライズ 本好きな人にとっては 途轍もなく「大きな」問題を抱えた「問題作」でしたね で、文庫化 やっと読みました 外交官・黒田 お役人の常識はぶち壊しているが 人間としての倫理はしっかり守るハードボイル…

基本的に夜露死苦

「風が吹けば」(71/144) 青春タイムトリップもの これ完成度、高い 想像以上に高い 不良、暴走族、聖子ちゃんカット それは1984年 2009年のフツーの17歳の男の子が 時代に流され、一気に「熱く」なる様がいい感じ 無様でいいじゃん バリバリ最高じゃん 17歳…

1970年の哲学書

「表徴の帝国」(70/144) 俳句の師匠に勧められ 珍しく哲学書なぞ フランスの思想家、記号学者であるバルトが 日本の文化を読み解く 正直言って 難しすぎて…… でも、日本の美学と言うか、魂と言うか なんか西洋とも中華とも違う何かは おぼろげながら伝わって…

マイクル・コナリー、読みましょう

「ザ・ポエット 下」(69/144) いや〜、面白かった 刑事ではなく 新聞記者を主人公とした意味が ここにはあるんです それが所謂二時間サスペンスドラマとは 圧倒的に違うポイントです なぜ、新聞記者が事件に挑むのか そして、なぜ犯人が法を犯すのか 更に、…

今更、読んでいることに、チョット後悔

「ザ・ポエット 上」(68/144) マイクル・コナリーという作家は 何なんでしょうか クリミナル・ミステリ・サスペンスの本質の塊 上巻だけで 興奮というか、気持ち上がりまくり もし、このままま、事件の結末を読めなくとも 間違いなく満足 物語の全体の設定の…

邦訳タイトル、いいね

「二流小説家」(67/144) 現代は「THE SERIALIST」 意味は「連載物作家」 ちょっと日本だとニュアンスがわからない で、このタイトル いいね 翻訳・青木千鶴、編集、ナイス! 主人公・ハリーは二流作家なんだけど その二流の男が生み出すこの物語は最高 作品…

興奮、するね

「写楽 閉じた国の幻・上」(65/144) 「写楽 閉じた国の幻・下」(66/144) 写楽って、こんなミステリアスな存在だったんだ…… いや〜まだまだ知らない事ってあるんですね こんな面白い歴史の事件があったこと この年になって知るなんて 新しい知識、って本当に…

予知、予言、予想……

「富士山大噴火」(64/144) 鯨作品なんで どこまで「おふざけ」してくれるのかな〜 と思って読み始めたら これが「適度な」リアル路線でした 富士山は活火山です そんな当たり前のことを含め リアルな情報の中に「鯨節」を交えつつ 物語は進んでいきます 地震…

背負うモノの軽重

「十字架」(63/144) 背負うモノが重い方が 充実した人生かもしれない 背負うモノが軽い方が 自由な人生かもしれない 背負うモノが重い…… なんと苦しい一生なのか! 背負うモノが軽い…… なんと味気ない一生なのか! 本作品、テーマは「いじめ」 見ていただけ、…

新聞社の将来に希望は、何もない。そもそも金持ちの道楽で始まっただけに、経済的合理性がない

「スケアクロウ・上」(61/144) 「スケアクロウ・下」(62/144) 真山仁の解説からの引用です メディア経営の専門家の方のコメントだそうです なんと説得力に満ち溢れた文章なんだろうか…… そんな新聞社から二週間後の「首切り」を言いわたされた主人公、ジャッ…