趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

妄想力、想像力、生命力

「ナニカアル」(45/144) まさか、あの、 森みつ子でお馴染みの あの、「放浪記」の原作者の 林芙美子の物語とは それも第二次世界大戦下の これは、林自身が書いたものではないのに もう、これは、林のもの 妄想が現実に同化し、この世界を侵食していく その…

想像を絶する物語に、不安、高まる。

「目薬αで殺菌します」(44/144) このシリーズの全貌が かなり明らかになったのではないでしょうか Φ 2008年から読み始めたこのシリーズ Θ τ このあたりからミステリではない雰囲気が漂い始める ε λ η 真賀田の影が徐々に見えてくる そして 久しぶりの本作品 …

絶望と希望

「絶望ノート」(43/144) 面白すぎる この「叙述トリック」は…… 文庫637頁 後半120ページの種明かし 真実に辿り着くまでの急展開の連続、連続、連続、連続 そしてラストに流れる「血」 中学校の「いじめ」の物語 主人公・太刀川照音は被害者 日々のいじめの実…

行為としての、仕事としての、スポーツという事象

「エデン」(42/144) あの「サクリファイス」から 三年の月日が経ちました で、舞台は、最高、最強のツール・ド・フランス もうたまりません!!!! プロ・スポーツの本質を 本当に描いている作品です アマチュア・スポーツの存在意義もあります アマ、プロ、ど…

静かで深い北米ミステリの傑作

「解錠師」(41/144) このミス、文春、ダブル1位 納得です主人公の設定と 作品の構成と ストーリーの展開と 作者の想いが これだけパーフェクトに融合していると 読むしかないでしょ マイクは「解錠師」、犯罪用語でいえば「金庫破り」 子供の頃の事件がきっ…

やりすぎだけど、やりすぎじゃない

「球体の蛇」(40/144) この後味の悪さ 気持ちいい 快感 ってヘンタイ、かな〜 道尾ワールドの醍醐味だと思うのですが いかがでしょうか? 小さな田舎の町 主人公は高校生の男子 母は離婚して出ていった 父は仕事で単身赴任(というか息子が東京に戻るのを拒…

僕は「勉強」は出来た……

「ぼくは勉強が出来ない」(39/144) 友人から薦められて読んだ 感動、そして感謝 あの日、吉祥寺で舞台を見ていなかったら その時、八重洲口で飲んでいなかったら この作品との出会いは無かったのかと思うと 不思議な縁 そもそも、山田詠美、もしかしたら初読…

この闘いはいつまで続くのか

「ライアンの対価・3」(37/144) 「ライアンの対価・4」(38/144) 核ミサイル、発射 物語のフィクション でも、フィクションと安心して良いのだろうか 我々には ジョン・クラークはいないんだからww いやぁ、アクションシーンは圧巻でした 解説に書いてあり…

正義とは相対的か

「ライアンの対価・1」(35/144) 「ライアンの対価・2」(36/144) クランシー 共著スタイルになってから ちょっと敬遠してたけど 邦題に堂々と「ライアン」と付けられたら それは、読むしか、ないでしょ…… で、とりあえず前半戦終了 テロと大統領選挙 超同時…

死んじゃえば

「死ねばいいのに」(34/144) 死んじゃえば たま〜〜に使います ギリギリのブラックジョーク 一歩外せばサイテーなフレーズ でも、ハマれば効果的な決め台詞です ある意味「言霊」満載 なので、このタイトルの作品が出た時は ドキっとしました どういう内容の…

駆け抜けない青春

「横道世之介」(33/144) 18歳で長崎から 大学(多分、法政?)に入学するために 上京してきた横道世之介 時はバブル後期、80年代後半あたりかな ここは完全に自分とシンクロ 新居は東久留米市 西武新宿線沿線というナイスなチョイス バイトはホテル(多分、…

謹賀新年、人類滅亡

「華竜の宮・上」(31/144) 「華竜の宮・下」(32/144) 素晴らしい SF、がっつり、読ませていただきました 2013年は人類滅亡からスタート 陸の民と海の民 双方の共生は可能なのか 言葉の力と暴力の力 滅亡が目の前に迫って来た時 人はどちらを選ぶのか? 本作…

2012年の一番

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 2012年の結果発表です。 ■書籍=156冊読了(2011=162) <一番> 「自白」ジョン・グリシャム自白〈上巻〉 (新潮文庫)作者: ジョングリシャム,John Grisham,白石朗出版社/メーカー: 新潮社発…