趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

80年代の匂ひ

「標的はひとり」(11/144) 1987年のスパイ小説 日本人で凄いスペックの高い工作員、加瀬 暗殺者の物語 テロリストと戦う男は 過去は所謂「殺しのライセンス」を持つ組織の者 そこから離れて フラフラしているところに 殺しの依頼が 携帯電話もインターネット…

迷う、読者、死を、弄ぶ

「鏡の花」(10/144) 久しぶりに酔いしれました 間違いない 道尾クオリティ パラレルワールドに迷い込んだ読者は この迷宮から 抜け出すことが出来るのでしょうか? 6つの作品 最初の作品から次の作品に進んで おやっ、と思う あれ、生きてる どうやら、死ん…

そこに悪意はあるのだろうか

「星々たち」(9/144) 単純に面白い 読んでいてドキドキする 母、娘、その娘 普通に考えれば「不幸」な女三代の物語 別に、何をするわけでもない 明確な悪意もないだろう ただ、生きていた 流されていた そのまま、ありのまま そんな全くドラマチックでない光…

山にはパリピは居ない

「八月の六日間」(8/144) 山と女性 羨ましい関係だ 女性編集者が 30、40、50代と その時々の思いを持って山と向き合う 一人で登る 偶然出会った人の一時同行する 山で再開する 男ではちょっと違った展開になるだろう 人間関係が 濃くなったり、逆に希薄にな…

一気に、核心へ。

「凶器は壊れた黒の叫び」(7/144) これで終結? いや、違うか? そんな、様々な余韻を残す、階段島シリーズ第4弾 ちなみに、この作品は必ず1から読んでくださいね 全く意味が分かりませんから いなくなれ、群青→その白さえ嘘だとしても→汚れた赤を恋と呼ぶん…

こんなオナニー、はじめてです

「タダイマトビラ」(6/144) この切り口にはビックリ 衝撃、走りすぎです 「カゾクヨナニー」 エロじゃないオナニー 通常に描かれる家族像とは あまりにもかけ離れた家族で生きる 主人公の少女が 家族欲を満たすために行う 自らを自らで満足させる行為のネー…

重厚。

「われらが背きし者」(5/144) 重くて 暗い 地味である 何の話なのか分からない 展開が遅い これぞ、ル・カレ この雰囲気に圧し潰されそうになりながら 読書を進める 登場人物たちも きっと、こんなプレッシャーを受けているのだろう 文字だけで これだけ圧迫…

反省しました。これから気をつけます。

「闇に香る嘘」(4/144) 一級のミステリだと思います でも ミステリの要素以上に 失明した主人公、目の見えない、盲目の人の 生活の描写に ちょっとショックを受けました はじめて 盲目の世界に触れました こういう努力をしているのか… 想像を絶してました い…

名探偵の活躍

「古い骨」(3/144) 名作です 1987年作品 骨太な迷いなきミステリ 複雑な家族関係 遺産相続 ナチスとレジスタンスの抗争 第二次世界対戦の傷跡 裏切り者と英雄 そして、邸宅の地下から古い骨が 骨から事件の真相に迫る スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー 事…