趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

想像力の爆裂

「新世界より・上」(68/144) 1,000年後の世界、日本。 こうくるのか。 このベクトルで歴史が進むなんて、 一体、誰が考えられよう。 それが出来るのは、貴志祐介。 まだ、上中下の上巻でしかないんで、 この先、どう転がっていくのか分かりません。 多分、何…

尊敬です

「ウルは空色魔女(3)贈りものは魔法パフェ!」(67/144) 知り合いの作家先生!あさのますみさんの 空色シリーズ第三弾。 魔女見習いのウルちゃんの成長の物語。 小学生がターゲットの「子供向け」小説ですが、 シリーズ三作目ともなると、 登場人物の秘密や理…

天国って

「マルドゥック・スクランブル 3rd 排気」(66/144) このタイミングで、 この作品に、 この冲方丁という作家に、 出会えた意味を、 明日、目が覚めたら、 再考しようと思います、本当に。 ヒロイン、バロットの覚醒する様に。 更に、敵のボイルドも眠りにつく…

中弛み

「マルドゥック・スクランブル 2nd 燃焼」(65/144) 三部作の真ん中だから、 出来ることがある。 スターウォーズが顕著な例。 帝国の逆襲、実に深い。 本作品もマルドゥックの真ん中。 一作目の興奮を分解して読者に伝えつつ、 三作目のクライマックスに向け…

読まず嫌い

「奸婦にあらず」(64/144) 諸田玲子、初。 読み応え十分。 井伊直弼という男を中心に、 世の中が動く、日本が変わる、女が揺れる。 井伊直弼。 彼をマヂで恋する「たか」。 そこに登場する稀代のトリックスター・長野主馬(義言)。 三人を翻弄する過酷な運…

京極堂、ここに

「姑獲鳥の夏」(63/144) これが、京極夏彦のデビュー作なのか。 1994年なんですね。 素晴らしい。 やっと、やっと、読めました。 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 不思議だらけの世界を一閃切り裂く、この科白。 密室から人が消えるという失踪…

信じるには、力が必要である

「宇宙と惑星と」(62/144) 遂にプラモデルまで作り始めてしまいました。 かなり、ハマってます、ユニコーン。 物語はラストに向けて加速します。 昨日までの敵が手を組んだ!? 連邦軍とジオン軍の「ハグレ軍団」同士が、なんと、同一艦に! まさに呉越同舟…

ミステリ上級者のための悦びがココに

「エアーズ家の没落・上」(60/144) 「エアーズ家の没落・下」(61/144) サラ・ウォーターズ、また凄い作品を。 なんだ、この結末は。 え。 これだけなの。 そして、読者は本の中に無限に拡がる世界に引きづり込まれるのです。 第一次世界大戦から第二次世界大…

江戸に生きてみたかった

「しゃばけ」(59/144) 初、畠中恵。 大ヒットシリーズ、遂に読みました。 妖(あやかし)と共に生きる若旦那・一太郎。 舞台はお江戸、ど真ん中。 日本橋の廻船問屋・長崎屋。 病弱な一太郎が殺人事件に巻き込まれることから、 物語は始まります。 ただ、尋…

この発想、これが小説だよ

「死角 オーバールック」(58/144) さあ、きた、「ハリー・ボッシュ(HB)」シリーズ。 あの忌まわしきエコーパークの事件後の物語。 新しい相棒はキューバ系男性、20歳年下。 今回は、どう揉めてくれるんだい・・・ と思って読み始めたら、 なんと、 なんとの…

案外、人を殺すことって。。。

「収穫祭・上」(56/144) 「収穫祭・下」(57/144) 今朝、ニュースで、なんとも残酷で悲しい事件が、 流れていました。 3歳の女の子を、 殺してしまった(容疑の)20歳の男性。 テレビは、動機は?と問いかける。 視聴者も、動機は?と求める。 が、しかし、本…

二元的世界観をぶち壊せ

「忍びの国」(55/144) 伊賀の忍者たち。 そして、 織田信長が次男・信雄。 1575年から物語は始まります。 闘います。 まさに死闘。 ですが、 どっちが善いモノで、 どっちが悪モノとかいう作品ではありません。 善と悪とか、敵と味方とか。 世の中、簡単に二…