趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

文庫、上巻のラスト

「ジェネラル・ルージュの凱旋・上」(48/122) 「ジェネラル・ルージュの凱旋・下」(49/122) 文庫、上巻のラスト。 なぜ、速見先生が「ジェネラル・ルージュ」と呼ばれているのか、 森野が翔子に説明する場面。 ここが最高。 物凄い力がある。 読みながら惚…

女はわからない。男も不思議だ。

「冬の伽藍」(47/122) 実は初小池真理子、かも。 前に呼んだ「メルカトル」から、 思いっきり離れてみよ〜〜と思って、 前から友人に薦められていた、 めったに(というか殆ど)読まない恋愛小説を手にとってみました。王道ですね。 もう、 恋をするとは、 …

読まなきゃよかった、、、と思ったけど

「独白するユニバーサル横メルカトル」(46/122) 正直、 最後の話、 「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」 これは、 電車の中で、 どうしようかと思ってしまいました。 もう、読むの、止めようかと。 でも、文字を目で、着実に追ってしまう自分…

深みのある結末

「タンゴステップ・下」(45/122) 無事、事件は解決します。 スウェーデンを舞台としつつ、 最後はドーバー海峡を越える主人公。 そこで見つけた「答え」は、 物凄く、地味で、素朴で、実直で、 でも、根にはナチスドイツの亡霊が闊歩してて。 マンケルがう…

なんという設定なんだ

「タンゴステップ・上」(44/122) 舌癌の宣告を受けた警察官(37)が主人公。 これ、凄すぎる。 こんな設定の主人公、見た(読んだ)ことない。。。 スウェーデンの人気推理小説作家、ヘニング・マンケルの作品。 彼の作品、重いです。 今回も、日本では非常…

夢とは叶うものなのか

「武打星」(43/122) 今野敏って、空手、やってるんだ、、、 今さら知りました。 驚愕。 で、作品中の空手、カンフーアクションの描写が最高。 音が鳴る文章とでも言うのでしょうか。 別に擬音語、擬態語が多用されているわけではありません。 体を動かす時…

犯罪は、なぜ愉快なのか?

「最高の銀行強盗のための47ヶ条」(42/122) イカした犯罪青春小説です。 トロイ・クックという作家のデビュー作です。 非常にコミカルです。 思ったより残酷で冷酷な描写もあるんですが、 全編に流れる、乾いたドライブ感で、 気にならないところが秀逸。 …

歴史の事実は変わらない

「暗い国境線・上」(40/122) 「暗い国境線・下」(41/122) 逢坂剛、イベリア・シリーズ第四弾。 今回は1942年〜1943年の一年間。 舞台はスペイン、マドリッドを中心にロンドン、ベルリン、 そしてピレネー山脈を越え、国境へ。。。 今回のメインテーマは「…

イメージするという戦い

「バスジャック」(39/122) 三崎亜記作品、多分、初読です。 かなりの衝撃度でした。 この短編集。 最初、なんだか意味がわからないんです。 文字を追っているだけだと、 もう、支離滅裂っていうか、滅茶苦茶。 ごく日常的な描写なんだけど、 書いている内容…

嘘の描き方

「TENGU」(38/122) ノンフィクションライターが書くフィクションですか。 荒唐無稽な設定を、 奇想天外な結末を、 あまりにも嘘っぽいからこそ、 実は、本当なんじゃないの、、、と読者を翻弄する、 巧みな文字の流れの中に、 しっかりと収めてくる。 26年…