趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オモシロすぎる。だからさぁ、死ぬなよ、悔しいよ、クライトン…

「パイレーツ‐掠奪海域‐」(83/144) 2008年11月4日、 マイクル・クライトンは逝きました。 66歳。 早すぎるぜ… その遺稿が「NEXT」だったと思われていたのだが、 Macにほぼ完成の作品が残されていたのでした… それが本作品。 なんてドラマチックな背景を持っ…

結末って、本当にあるのだろうか?

「追想五断章」(82/144) 大好きな、米澤穂信を読む。 彼の「王道」と思われるスクール・デイズ系からは一線を画す。 そこに青春は無い。 本作品はリドルストーリーという小説形態を軸に進行する。 リドルストーリーとは、 簡単に言うと、結末を読者に全面的…

チャ、チャ、チャーリーーーー!

「顔をなくした男・下」(81/144) 妻、ナターリヤに、上巻でやっとコンタクト出来たチャーリー。 さあ、どうやって脱出する? 誰が味方で、誰が敵か。 誰をどの程度信用して、誰を利用するのか? チャーリーは考える。 時同じくして、 ロシア連邦保安局の大物…

チャーリー、お前はいい奴だな、うん

「顔をなくした男・上」(80/144) ご存知「チャーリー・マフィン」シリーズ。 今回は分かりやすい展開ですよ! 本シリーズ史上、一番、なりふり構っていないかも! 前作「片腕をなくした男」直後の物語。 どうも、片腕→顔→(もうひとつ)と続く三部作みたいで…

圧倒的なトリックに・・・

「聖女の救済」(79/144) 湯川「ガリレオ」シリーズ。 探偵ガリレオ 予知夢 容疑者xの献身 ガリレオの苦悩 そして、 この作品です。 こんなトリック、読んだことない。 もう、なんというか、 この解決を読んだ時、深い感動を覚えました。 感動です。 トリッ…

また、新しい可能性に出会いました

「まおゆう魔王勇者①『この我のものとなれ、勇者よ』『断る!』」(78/144) ウィキペディアによると、 2ちゃんねるに投稿された即興小説を ほぼそのまま書籍化するという形式で、、、 という作品。 全てが登場人物のセリフで構成。 一切、ト書きのない脚本を…

秘密の部屋、じゃなくて

「狐火の家」(77/144) あの名作、「硝子のハンマー」の第二弾とは知らずに、 文庫化になったのに読んでませんでした。 あぶないあぶない。 4つの中編。 全て密室。 弁護士・純子と 防犯コンサルタント(兼ドロボウ?)の榎本。 二人の軽妙な掛け合いのもと…

神の話、女の話

「女神記」(76/144) 日本の神話と琉球の今も生きる伝説のハイブリッド小説。 物事は全て表と裏で成立する。 生があるから死がある。 死が無ければ生なんて概念はありえない。 そして、男と女。 古事記を読んでいるようで、そうじゃない。 不思議な作品。 桐…

なんだ、これ。やっぱ問題作。

「プリズン・トリック」(75/144) え〜っと、 読み終わって、 これって、 冷静に考えればアリなんだけど、 読後は、正直、ええええええええ〜って感じ。 刑務所内での殺人。 そんなの意味無しでしょ、普通。 ところが、最後でその意味が理解できる。 それが、…

浸れたね、痺れたね

「ワルツ・下」(74/144) 上巻で出会い 中巻で企み そして下巻で… 殺すことで生きていく。 否、 殺すことで生きている、のか。 終戦直後のノワール大河小説、ここに完結。 死に切れない城山、 悩み続ける林、 子供を孕んだ百合子、 皆の共通の敵、利根川は消…

ワルツは踊れない

「ワルツ・中」(73/144) さて、真ん中。 殺し合い、再開す。 そして、百合子、跡目を継ぐ。 百合子の夫・澤村が殺される。 林の目の前で。 城山の腹心の手下の手により。 全ては、澤村の手下、利根川の無様な生き様が引き起こした悲しい事件だ。 しかし、そ…

あ、あぁああ、こう来るのね・・・おお、お、おお

「キング&クイーン」(72/144) 帯に書かれた太い文字、 それは「二度読み必至!!」。 その通りでした。 もう罠だらけ。 主人公、元SPの安奈の存在ですら、罠。 大きな陰謀の余韻する、罠。 SPに関する記述は緊張感あふれてワクワクします。 ソリッドな任務、い…