趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小学校の高学年

「びっくり館の殺人」(141/122) 館シリーズ第8弾。 本作品、「ミステリーランド」という「子供向け」ミステリシリーズとして 書かれたってことなど、 最後の解説を読むまで知りませんでした。 子供といっても、 これは10歳以上対象でしょう。 小学校5、6年と…

森見登美彦の謎が解けた

「有頂天家族」(140/122) どうしてこんなに 森見作品は面白いのか。 頭の中で整理できずに、本能的に享受していたのだが、 本文庫の 大好きなヨーロッパ企画の上田誠の解説を読んで、 やっと理解した。 以下に引用します。 森見先生の作品は、 そのようにし…

歪み、か

「長い腕」(139/122) いきなりゲーム会社の製作現場からはじまって、 ちょっと面食らいました。 元セガ、なんですね。 川崎草志。 で、で、で、 あっという間に舞台は四国の田舎の古い村へ。 小気味良く進んでいくストーリー。 ネット内のみで展開していく、…

小説、ドラマチック。

「赤朽葉家の伝説」(138/122) 三連休、本当に良い作品を読ませていただきました。 やっと文庫になりました。 桜庭一樹。 面白かった〜!!! こういうタイプを「全体小説」って言うんですね。 大河モノというか、年代記というか、 時代の流れに、主人公を取…

ありがとう

「遠まわりする雛」(137/122) 米澤古典部シリーズ、その四。 これでお別れなのか。。。 とも思いたくなるぜ! それにしても、 こんな気持ちにさせてくれるなんて、 ありがとう、米澤穂信。 本当にありがとう。 この二日間、ページを開いている時間は、 確か…

文化祭という魔法の時間

「クドリャフカの順番」(136/122) 米澤古典部シリーズ、その三。 もう、僕の心は高校生。 文化祭で起こるミステリー。 事件の事象自体は大したことはない。 アイウエオ順に モノが盗まれていく。 次は何部がターゲット?! 盛り上がるだけには丁度良い規模か…

盛り上がる事だけが大事なのではないのだよ

「愚者のエンドロール」(135/122) 米澤古典部シリーズ、その二。 「氷菓」は読んでいました。 「遠まわりする雛」が文庫化されたので、 ここは一気読みだろ、ってことで、高校生活に逆戻りしています。 それにしても、感情の起伏の薄さが秀逸。 表面的な文章…

ガンダムは問い続ける

「ラプラスの亡霊」(134/122) 福井ガンダム、五つ目。 折り返し地点。 登場人物が、 皆、自分とは何かを振り返る。 そして、ユニコーンも、大気圏を越えるのか? 本作品、シリーズ内で一番地味に違いない。 モビルスーツでの戦闘シーンも少ない。 が、しかし…

長き夜に読了す長編:その4

「LIMIT」(133/122) 2025年の大事件が終わった。 上海、ベルリン。 カナダ、ロンドン。 赤道ギニア。 そして、月。 さらにヴァーチャルなサイバースペース 時間と空間を駆け抜けた2,400頁。 事の始まりは1970年代なのか? それとも、 人類が誕生した瞬間なの…

地ベタを這い進む文字の遅遅とした流れに

「乳と卵」(132/122) 何かすぐに読み切れる厚さの本が必要となり、 じゃ、これだろ、って事で、 気軽な気持ちで買ったことが、 正解でした。 あまり自分の読書ゾーンに近くない作家、 川上未映子、初読です。 この大阪弁(関西弁?)の文字化という技。 そし…

秋の「熱帯夜」に心冷やして読む長編:その3

「LIMIT」(131/122) ここにきて600頁越え。 ずっしりとボディにくる読み応え。 ベルリンを舞台とした、 手に汗握るサスペンス・アクションシーンもさることながら、 まさか、アフリカが、 こういうカタチで絡んでくるとは。 20世紀の地球の歪んだシステムの…

僕は警察のミカタですから

「警官の紋章」(130/122) 北海道警察シリーズ第三段。 まだまだ不正の根源は、 明らかになっていないってことですね。 あくまでも、この作品はフィクションですが、 実際に、 行政機関とか、政府とか、その筋が力を合わせれば、 ねつ造なんて、簡単なんだろ…