趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぞわぞわする

「月と蟹」(139/144) 小学五年生、男二人、女一人の物語 直木賞だ けっこう深刻な問題をサラリと流す小学生の残虐性と 些細なことで自分世界の崩壊を感じる小学生の無邪気さを 道尾が書くと、こうなるのか…… 少年二人の友情 父無し少年の母と 母無し少女の父…

洒落にならない……よねww

「史上最強の内閣」(138/144) 政治パロディ小説です 北朝鮮が本気になった もう無理…… 内閣がギブアップ! そこで、登場したのが「本当の内閣」チーム 今まで、京都でひっそりと日本を牛耳っていた一軍内閣が ついに東京にやってきた 所詮、世襲二世議員じゃ…

こんな世界を……ありがとう、穂信

「折れた竜骨・上」(136/144) 「折れた竜骨・下」(137/144) ……ビックリ 高校じゃない…… 更に日本でも、ない というのは冗談ですが まさかの12世紀のイングランドとは!? それも魔法「実在」の世界設定 とある島、ソロン そこで領主が殺された それも魔法によ…

ロジックがどれだけ大切なのか思い知らされる

「モルフェイスの領域」(135/144) 海堂という作家の根っこが 実は、ココにあるのかもしれません 凍眠がテーマ 人間を凍らせて未来に送る 所謂コールドスリープが そんな夢の世界が、 現実になった前提の物語 その前提をギリギリまで論理的に追いつめて 追い…

真っ当な暴力など存在しない

「特捜部Q-キジ殺し」(134/144) シリーズ第二弾 デンマークの警察小説です 今回はシンプルな構成です 未解決事件を解決する部署「Q」に紛れ込んだ書類 解決済、犯人服役中の事件 が、しかし デンマークのセレブ金持ちグループによる偽証、隠蔽の疑いが 非常…

ホント、よかった

「冬のフロスト・下」(133/144) 熱帯夜に一気読み いや、よかった、よかった あらゆる事件が未解決のまま下巻に突入 いつもの調子で 行き辺りばったりで容疑者をあげていくが ことごとく外れ…… やばい、やばい フロスト大ピンチ そんな中、売春婦猟奇連続殺…

フロストの夏

「冬のフロスト・上」(132/144) ひさしぶりだぜ、フロスト警部 猛暑のさなかに サイコーです 今までは4作品 クリスマスのフロスト(1994) フロスト日和(1998) 夜のフロスト(2001) フロスト気質(2008) フロストと出会ってから10年以上 色んな警察小説…

憧れの江戸

「花散らしの雨」(131/144) シリーズ第二弾 今回も頁から美味しさと優しさが溢れてきます エピソードは四つ 新しい奉公人、ふきの暗躍 みりん事件 おりょうの大病 そして恋敵、登場 続々と新キャラの登場 そして物語に動きが出てきます お店の場所を今の九段…

油断していると、大変なことになる

「追悼者」(130/144) 実は久しぶりに読みました 叙述の王様・折原一 最初から全てが「罠」と疑って読まなくてはならないので 気が抜けません どれが本線でどれが伏線なのか? どこまでが騙しでどこからが(小説内)現実なのか 今回の大技はどこで決めるのか……

もしも、あの頃に、出会っていたならば……

「モモ」(129/144) 知り合いが 舞台でやったんです、「モモ」を それも、タイトル・ロール!! で、ズキっと心に刺さったので読みました、原作を 岩波少年文庫で読みました 対象年齢は小学校5年6年以上でした 所謂「児童文学」なのですが内容は非常に濃いです …

脇の物語の大切さ

「殺気!」(128/144) 本筋だけで考えると ごくごく普通のミステリなんですが そのミステリをとりまく 些細なイベントや人間関係の描き方 実に上手い 地元のショッピングセンターで実施される ファッションイベントのところなど 実に良い 適切な嘘と筋の通った…

あのリングから何年が経ったのだろうか

「エス」(127/144) え……貞子……? まさか「リング」とリンクしている作品とは思ってなかったので 読んでいくうちに あの事件の影がちらほら見えてきて あらら、どうしましょうか…… って感じになってきました このシリーズって ホラーというよりはSFに近いと…

真剣なインチキを読める贅沢

「魔法使いの弟子たち・上」(125/144) 「魔法使いの弟子たち・下」(126/144) 物凄い空想力に 思いっきり振り回される 陳腐な表現ではありますが まさに、ジェットコースター このジェットコースター なかなか終わりが見えてこない 残りページ数を把握しなが…