趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

この結末、ハード。。。

「カディスの赤い星・下」(72/122) おお、夜明けの一気読み、して良かった。 この結末に、放心。 逢坂剛の実質的処女作だったんですね。 荒削りで、多少強引な展開に、正直、途中不安にもなりましたが、 この結末に、納得。 やっぱり、直木賞です。 舞台は…

ストーリーテラーだねえ。引き込まれるねえ。

「カディスの赤い星・上」(71/122) 逢坂剛の語りに身をゆだねる楽しみ。 地下鉄の中、夜、飲んで帰宅中でも、 ほんの1、2ページ読むだけで、一気に引き込まれる。 正にストーリーテラーの仕事です。 時は1975年。 小さなPR会社の社長のビジネス奮闘記と思…

メリー・クリスマス、フロスト警部

「夜明けのフロスト」(70/122) クリスマスにちなんだミステリー短編集。 7作品。 皮肉なクリスマス、厳しいクリスマス、温かいクリスマス。 そして、人が殺されるクリスマス… その中でも、タイトル作の「夜明けのフロスト」。 やっぱりメインと言ってよいで…

運って、ありますよね

「毒魔」(69/122) 運の良い人、悪い人。 自分はどっち… きっと、良い人だと思う。 じゃ、この本の主人公、コーソは? シリーズ4作目、やっぱり彼はトータルで見ると運が良い。 というか、悪い運を、強引に良い方に引っ張っていく。 しなやかな剛腕に読者は…

犯罪者のススメ

「ギャングスター・レッスン」(68/122) 作品名の通り、ギャングスターへの手引き。 綿密なレッスンが繰り広げられる。 一人前の犯罪者への道。 主人公・アキは一歩一歩、成長していく。 垣根涼介の描く「陽気」な犯罪者の世界は最高。 本当に真剣に犯罪者に…

なぜ、圧倒的な暴力は「美」に昇華するのか?

「笑う山崎」(67/122) ひどい、ひどすぎる。 この暴力は、今まで読んだ作品の中でも かなり上位に・・・ 花村萬月の力に屈服させられました、完全に。 この山崎という主人公の暴力は、凄い。 でも、美しくもある。 容赦なく。完璧に。隙がない。 どーして、…

美しく、そして残酷でもある

「十八の夏」(66/122) 光原百合作品、初めて読みました。 軽く薄い文字表現の中に、 美しく、気高く、時には容赦ない人間関係を描いてます。 凄く早く読めるんだけど、 読後にフッと湧いてくる、とてつもない深さ。 素敵です。 思わず「文学」というものを…

止まったら幸せは逃げていく…のか?

「幻夜」(65/122) 幸せって、何なんでしょうか? 人それぞれ、答えは違って当然です。 でも、この作品の主人公、新海さんにとっての幸せは… 確かに、幸せと感じる気持ちはわかるけど、 あまりにも、あまりにも哀しすぎる。 ジェットコースター小説とでもい…

萌絵に夢中・・・

「捩れ屋敷の利鈍」(64/122) 初めに言い訳を… 作品に関して、何も語っておりません。 ネタバレの反対です… ただの戯言です… これはVシリーズです。 れっきとした泥棒シリーズ(?)です。 でも、結局、久しぶりに出会った西之園さんに夢中で、ストーリーは…

あらためて、お帰りなさいっ!

「大統領特赦・下」(63/122) 綺麗にまとめるじゃない。 さすがベストセラー作家ですよね。 グリシャム、巧みです。 上巻の静けさは、当然のように瓦解。 一気にワシントンD.C.まで駆け抜けていきます。 法律のテクニック以外での戦い方がガンガン出てきます…