趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

力を抜くというのは、こういう事なんだ。

「チルドレン」(107/122) 伊坂幸太郎にはかなわないや… 面白い。ああ、絶望的に面白い。 短編5作が一長編として徐々に輪郭を現してくる。 本当に旨いね。 主要登場人物の設定。 さりげなく盲目の青年を入れ込むところなんて。 マジで旨いね。 家裁調停官な…

憂う。何を?

「グリズリー」(106/122) 「憂う」 1・よくないことになるのではないかと心配する。心を痛める。また、嘆き悲しむ。「日本の将来を―」 2・心の苦しみを人に訴える。自分の嘆きを人に告げる。 笹本稜平の冒険小説。 日本、そして北米に対して独りで「蜂起…

この人殺し、美しすぎる

「水の迷宮」(105/122) 全てが美しすぎる殺人事件小説です。 現実世界で繰り広げられる、 劇的にファンタジーな事件。 解説で辻真先さんが書いているとおりだと思います。 結末が「甘く」て何が悪い。 これ、石持浅海だから持ちこたえられている、ギリギリ…

人生とは、そんなもの

「トリプル・クロス(下)」(104/122) まあ、最後は悪は負けるわけですが、 その負けるきっかけが、 ここにあるとは… ネタバレになるので書きませんが、 人生なんて、予測出来ないんですよね。 本作品の巨悪、ロシアの大マフィアのボスも、 ことごとく邪魔…

権力のゲーム

「トリプル・クロス(上)」(103/122) 毎回、毎回、フリーマントルの作品は、 社会でサバイバルしていく上で、 とても役に立ちます。 今回は軸が二つあります。まずは悪の戦争。 ロシアのマフィアvsイタリアのマフィアvs北米のマフィア。もうひとつは、もっ…

一億三千万のジレンマ

「天空の蜂」(102/122) 東野圭吾としては珍しい国家テロもの。 物凄いエンタテインメント小説。 高速多重展開ストーリーは、 一歩間違えば、ただの急展開物語になってしまうけど、 彼は違う。力がある。質が違う。 濃密な時の経過、10時間を一気読みで堪能…

この気配、空気薄い感じ。

「みんな元気。」(101/122) みんな元気? 私は… 舞城王太郎という人は、 本当に作家さんらしい作家です。 この世界観を作り出していくパワー! 読んでいて、こんなにプレッシャーを感じること、 そうそうないと思うんです。 それも、あまり体験したことの無…

静かなる道のりを

「ハンニバル・ライジング」(下)(100/122) 人が狂気を帯びて行く過程は、 当人にとっては、 別にドラマチックでも、サディスティックでもなく、 ごく当たり前の成長でしかないのかもしれません。 ハンニバル少年は、青年に成長して行くなかで、 知識や教…

あらら、予想外(昔は想定外)

「ハンニバル・ライジング」(上)(99/122) これ、面白い。 もっと早く読んでおけばよかったかも。 言わずと知れた、レクター4部作。 時系列的には ハンニバル・ライジング→レッド・ドラゴン→羊たちの沈黙→ハンニバル 当然ながら、3作品、読んでいますが、 …

もう、無理

「ハルビン・カフェ」(98/122) いやぁー。 久しぶりに読むのに時間かかりました。 だって、厚くて、深くて、重くて… 打海文三って、何を考え、思って、目指しているんでしょうか。 凄すぎて、理解、不可能。 ただただ、彼の綴る文字の流れに乗っているだけ…

その町は、濡れている

「風の盆恋歌」(97/122) 友達と本屋に行って、 お互いのオススメ本を買って、あげました。 それで僕が貰ったのが、本作品。 八尾の「風の盆」はテレビで見た事があったのですが、 より鮮やかで優しい、その景色が、その音が、その風が、ここにはあります。 …

非読書ネタで・・・夏風邪で・・・夜読書が出来なくて・・・

「Wicked」(ウィキッド) http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html 見てきましたよ、ウィキッド。 いやあ、強い楽曲が、 これでもか!これでもかっ!!これでもかぁ!!! 沼尾グリンダと濱田エルファバ、素晴らしい。 特に、一幕ラストのエルフ…