趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

こんな素敵な人になりたい

「あかんべえ・下」(37/122) 解説の菊地秀行の言うとおり! 激しく納得!! もう、この主人公「おりん」ちゃん、 その造形の素敵なこと、素敵なこと。 読んでいて、これほどまでに清清しいことがあったでしょうか。 彼女の活躍する続編なり、サイドストーリ…

出だし30頁の素晴らしさ!!!

「あかんべえ・上」(36/122) 誰かからこんなジョークを聞いたことがある。 小説家には二つのタイプがある。 宮部みゆきと、宮部みゆきじゃない人達、の二つのタイプが。 うーむ、納得。 お馴染み江戸モノ、それも長編です。 導入部分の素晴らしいこと、素晴…

何かを越えてしまっている

「世界の終わり、あるいは始まり」(35/122) 久しぶりに衝撃を受けました。 読後の、この充足感と共に押し寄せてくる虚無感。 眠気が、徐々に覚めていきます。 でも希望も、僅かながらに見えてくるのです。 帯のコピーの通り。 「既存のミステリを超越した、…

これ読んでみて、つまらないと思うなら

「アヒルと鴨のコインロッカー」(34/122) こんなに読み易くて、 奥が深くて、 考えさせられて、 面白くて、 ミステリーで、 恋愛小説で、 社会派で、 青春ストーリーで、 素敵で、 心地よい作品、滅多にないですよ。 これ読んでみて。 ダメだったら、ヤバイ…

前言撤回です。。。

「燃える蜃気楼・下」(33/122) すいません、勘違いしてました。 逢坂剛、スペイン連作、これで完結じゃありませんでした。 早とちり、申し訳ありません。 ・イベリアの雷鳴 ・遠ざかる祖国 ・燃える蜃気楼(本作ですね) で、これに続くのが「暗い国境線」…

国益と愛国心、そして・・・

「燃える蜃気楼・上」(32/122) 逢坂剛、スペイン3部作、遂に完結ですね。 本作は「真珠湾攻撃」あたりからスタートします。 中立国?スペインで繰り広げられる諜報戦。 日本、イギリス、ドイツ、アメリカ、そしてスペイン。 国益と愛国心、そして個人の感…

帰結してないじゃーん(笑)

「倒錯の帰結」(31/122) 「首吊り島」 「監禁者」 叙述?密室?はたまたサイコホラー? この二つの物語が、最終的に帰結する先は・・・ もう、ここまでやらなくても良いんじゃないの? タイトルに「帰結」ですから、 どう落とし込むのかと思ったら、 案の定…

ニヤリ、、、でも、裏にある悲哀。

「ペルシャ猫の謎」(30/122) 有栖川有栖じゃなきゃ、このアプローチは無理でしょう。 この表題作。 まさに「本格」であり、「本格」という戦場での真剣勝負。 ただ、初めて有栖川作品を読む人には進めないな。。。 ある程度、この「戦い」のルールを知った…

心、揺れる。

「あなたに不利な証拠として」(29/122) 骨太な警察小説ですね。 舞台は北米・ルイジアナ州。 主人公たちはタフで普通の女性達。 もちろん、全員警察官。 で、事件は当然ながら、更に更に、事件に対する彼女達の気持ちが、思いが、 シビアに描かれています。…

孤独なコドモが・・・?

「孤狼」(28/122) 地味と派手のバランスが絶妙です。 刑事・鳴沢了シリーズ第四弾。警視庁内部のドロドロ、グダグダに巻き込まれる。 どこを向いて、何を解決すればよいのか? 暗闇の中で葛藤する鳴沢。 安定感ある警察小説です。 堂場瞬一の筆力は確かです…

「不安」から一転、至高の結末へ

「ネジ式ザゼツキー」(27/122) やっぱ、島田荘司は違うわ。。。 何、これ。 読み始めの「これ、どこいっちゃうの??」と思わずにいられない あざとく仕掛けられた「誘導」から始まり、 途中、全く「ワケのわからない」物語が差し込まれ、 更に激しく読者を…

陳腐な言葉だけど、時空を、越えたね

「風の影・下」(26/122) これは、文句なしに感動的。 ダニエル少年、否、青年の恋は、夢は、希望は、、、、!!! 見事、時空を越え、偏見を覆し、 バルセロナの街に結実したね。 ネタバレになるので、あまり書けませんが、 二つの切なく、儚い、パラレルワ…

バルセロナの風、薫る

「風の影・上」(25/122) 一冊の本から始まるミステリー。 ドキドキです。 1950年あたりのスペインが、目の前に展開する。 その不思議な感覚。 それが読書の醍醐味。 妄想、空想に耽る楽しみ。 本作の主人公ダニエル少年の気持ち、よーーーーく分かる。 で、…

Can you do stupid things seriously?

「ZOKU」(24/122) 森博嗣のマジメなお遊びは、 本当に馬鹿らしくて、素晴らしい。 何でZOKU? どーしてTAI? そして機関車と飛行機? あー、馬鹿っじゃないの。 秘密結社、万歳なりぃ!! でも、ここに真理あり。 馬鹿を出来るのは、馬鹿じゃない人。 馬鹿…

傑作で、年は明ける

「切り裂きジャック・百年の孤独」(23/122) 実にミステリー小説らしい、ミステリー。 百年という時間の流れの中に横たわる謎を、 島田荘司らしいアプローチで、 実に美しく、そして面白く、解き明かしていく。 文庫の帯に書いてある言葉、秀逸。 本格ミステ…

2006年の一番

2006年の「自分」の結果発表です。 今年も出来る範囲で(自分の中で)頑張ります。 ■書籍=125冊読了 <一番> 「グレイヴディッガー」高野 和明 <次点> 「容疑者Xの献身」 「生誕祭」 「クライマーズハイ」 「ナイトフォール」グレイヴディッガー (講談社…