趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

三冠王の余裕

「デイブレイク」(152/144) 解説の西上心太が書いてます 小説の三拍子 ・文章力 ・キャラクター創造力 ・プロット構成力 確かに 香納は三冠王だ 安定している 本作は1999年作品 西上も言及しているように本作品は その中でも「キャラクター創造力」がリード…

書籍への愛

「背表紙は歌う」(151/144) 本が好きな人ならば 基本的に「文字」で構成される作品(笑)を愛する人ならば お気に入りの書店がある人ならば 書店でならばいくらでも時間をつぶせる人ならば 電車の新刊の吊広告を見て興奮する人ならば マンガ喫茶で自分の持っ…

妖怪の本質は……と思考を巡らすのもよし 

「豆腐小僧双六道中ふりだし」(150/144) ただただ 豆腐小僧の可愛らしさを 堪能するもよし 京極妖怪ワールド、フル展開 多種多様な妖怪が登場 妖怪の成り立ちの説明や分類を的確に解説 人と妖怪は共存するものであり そこにはちゃんと意味がある その意味は…

有栖川のあふれる「愛」を感じます

「虹果て村の秘密」(149/144) そう ミステリというジャンルに関する 最大限の愛を…… 推理小説家志望の少年と 警察官志望の少女が 夏休み、とある村で殺人事件に巻き込まれる で、この作品の特筆は この登場人物二名と同世代(小学校高学年あたり)の少年少女…

衝撃衝撃衝撃衝撃衝撃衝撃……

「さらば雑司ヶ谷」(148/144) や…… な…… 言葉が続きませんね…… この面白さ、何なんだ…… よくある犯罪ヴァイオレンス小説の流れ…… とか思って読んでいると 完全にブチのめされますよ 解説の町山智浩の言葉が的確 どこまで本気なのか、 シリアスか洒落なのか分…

想像以上にミステリしてる

「石の繭」(147/144) また新しい警察小説シリーズに出会いました 主人公は身長154センチ未満(?)の女性刑事・如月塔子 駆け出しの女性刑事、という設定は よくあるな〜 父親が元警官か なるほどね〜 いつも通り、男性社会の中でもがき苦しむ姿が描かれてい…

天晴、湊クオリティ

「花の鎖」(146/144) 巧い とにかく巧い 以下、ネタバレです ま、読んでみましょうよ 3人の女性の物語 商店街で売られいる「きんつば」をキーに 最初は別々に展開していきます 花パートは 勤めていた英会話教室が倒産してしまった話しから 雪パートは 主婦の…

贅沢すぎるぜ……

「ポーカー・レッスン」(145/144) ディーヴァー、久しぶりの短編です もう6年前なのか 時が経つのは早いですね あなたなら どうやって人を騙しますか? 犯罪に手を染めますか? 16連発 全てがドンデン返し 事件が解決した後に明かされる 驚愕の真実 あ、、、…

は、早く、つ、続きを、よ、読ませてくれ……

「人類資金 1」(143/144) 「人類資金 2」(144/144) お、M資金か 都市伝説を伝説にしようとする 福井の剛腕に高まる期待 無限大 残り、読みたい ここで切られるのは辛い 苦しい…… 前半では 主人公の狙いが見えてこない 誰が何を利用して 何のために命をかけ…

ふわふわと本の中に入り込む

「いとま申して〜『童話』のひとびと」(142/144) 不思議な話です 北村薫の本当の父を題材とした作品とは知らぬ間に 読み始めました というか 最後まで、そのつもりで読みました だから、不思議だったのかもしれません でも、それで正解だと思ってます 物語の…

敢えて、コッチにしてみました

「ようこそ、わが家へ」(141/144) 空前の半澤ブームの中 天の邪鬼の私は 敢えてこれを選ぶのです どうも、銀行小説が苦手なもので…… といいつつ 本作品も銀行から出向して電子部品会社で働く男が主役です 金は天下の回りもの 裏を返せば この世はお金で回っ…

久しぶりに、ズシりと、真っ直ぐ

「殺人者の娘たち」(140/144) 長女・ルル 次女・メリー 母親を殺した父親 次女を殺そうとした父親 その娘二人の物語 で、文庫の帯には「アメリカ中を泣かせた」って書いてあるけど これ、簡単に泣ける内容じゃない そんな単純じゃない 父親の存在を抹殺して…