趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

三冠王の余裕

「デイブレイク」(152/144)  
 
 
解説の西上心太が書いてます
小説の三拍子
 
・文章力
・キャラクター創造力
・プロット構成力
 
確かに
香納は三冠王
安定している
本作は1999年作品
西上も言及しているように本作品は
その中でも「キャラクター創造力」がリードしている
 
自衛隊を離脱した佐木が主人公
元ストリッパーが友人失踪の訳を追求していくのに巻き込まる
ヤクザ、公安、政治家、地元有力者が入り混じって
人が死ぬ、金が動く、権力が見えてくる
 
物語の大筋を囲んで
各キャラクターが「自分勝手」な理屈で行動していく
そこが、馬鹿みたいで、愚かしいんだけども
人間の本質的な部分がチラリと見えたりするところが憎い
自分の信じるもののために
友人のために
金のために
復讐のために
過去を打ち破るために
そして、自分のために……
 
登場人物が
物語に拘束されることなく
それが、善であろうが、悪であろうがは二の次
自由に、己の意志で行動する様は素敵です
 
力がある作家だからこそ
出来るパワープレイかと
 
読み応え十分
あなたはどのキャラとシンクロしますか?
  
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

デイブレイク (幻冬舎文庫)

デイブレイク (幻冬舎文庫)

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