趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

麗しき古典

「銀の匙」(2/144) 古典、めったに読みませんが 本の神様の導きのままに 1921年作品にたどりつきました 自伝的作品のようです ある少年の日々が書かれているだけですが 日記ではないんです ちょっとした風景や情景の描写だったり 登場人物に微かな心の歪みが…

ちよ、So Cute!

「押入れのちよ」(1/144) さて、新期一発目 ホラー短編集 九つの悲しく、切なく、怖く、笑える物語 表題作「押入れのちよ」のちよは幽霊です 子供です カルピスも飲んじゃいます ビーヒジャーキーが好きです でも、幽霊になるからには、哀しい過去が… こんな…

ゆらゆら読書

「サラバ 上」(160/144) 「サラバ 中」(161/144) 「サラバ 下」(162/144) 直木賞だ この作品じゃなくても良かったと思うけど、西 こんなに長い西ワールドを ゆらゆら出来たのは幸せだなあ この分厚さ 直木賞じゃなければ躊躇していたかもしれない 一気読みと…

これ、一見、軽そうだけど…ヘヴィーだぜ

「冷蔵庫を抱きしめて」(159/144) 8つの短編 基本、男と女の物語 『ヒット・アンド・アウェイ』 DVは本当に嫌だ こういう「暴力」は認める てか、暴力じゃなくて「力」だね 力は必要です 『冷蔵庫を抱きしめて』 味の好みの差異…これは厳しいね 『アナザー…

MAX明るい辻村深月!

「ハケンアニメ!」(158/144) 本当に最初 ハケン=派遣 だと思って読み始めましたが まさか、ハケン=覇権 だったとは… で、辻村、やっぱ、いいね それに尽きる アニメ業界小説です でも「アニメ」って単語に拒否反応を示す人もいるかもしれない 言い直せば…

殺伐とした不思議

「夜また夜の深い夜」(157/144) 不思議な物語でした 海外を転々とする母と娘 娘に国籍はない 母の本当の名前も知らない そんな娘が ナポリで母から逃げて 犯罪に手を染めながら 行き伸びていく そして 最後に母と自分の真実を知る 小説は その娘が 難民キャ…

ミステリの新しい楽しみ方

「螺旋の手術室」(156/144) 知念、初読です 帯の強烈なプッシュにおされ購入 ガチ、医者じゃないと書けない内容 ミステリのネタも 医療を知り尽くした人でなくては書けないでしょう でも、作品の舞台が、ガチ医療で 登場人物も、医師ばかりなので成立します…

部屋で、二人で、会話するだけなのに

「木漏れ日に泳ぐ魚」(155/144) 訳ありの兄妹が 明日に引越しをひかえた特別な夜に お互い、相手が殺人犯だという思いを抱いて 静かに「部屋飲み」をスタートさせる 作品は兄と妹の立場から 交互に語られていく 小さい頃、離れ離れになって 偶然、再会して …

こーゆーの、読みたかったんだよねぇ

「孤狼の血」(154/144) 暴力団と警察官 この微妙な関係は 日本に存在する、あらゆる仕事の中で 一番、憧憬の対象であり 同時に唾棄すべき対象であるからして たまらない こういう小説、だよ 読みたいの! 映画化されるみたいだけど 2時間じゃ、この世界観は…