趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

元気 of 元気

「漁港の肉子ちゃん」(33/144) 2015年 この作品をおかげで 元気の終えることが出来そうです 肉子ちゃん その圧倒的な名前に負けない 歴史的なキャラクターが居ます ここにいます 何でもすぐに信じてしまう肉子ちゃん ダメな男に騙されるのが特技の肉子ちゃん…

日本の、静かで、深く、そして重い、X‐MEN

「夜の底は柔らかな幻・上」(31/144) 「夜の底は柔らかな幻・下」(32/144) 途鎖国 物語の舞台の名前からして重い 社会には イロ、簡単に言えば超能力のようなものを持った 在色者がいるという設定 途鎖はイロの本場らしい 日本の中でも 治外法権的な特殊な地…

久しぶりの妄想キャスティングww

「境遇」(30/144) 通常の湊の作風とは 少し違う で、解説で最初から テレビドラマ原作として書かれた作品であるということ知り 合点がいきました 児童養護施設出身の女性二人 政治家の妻と新聞記者 普通に育った人には知りえない 強い絆で結ばれた二人だ そ…

陽気に生きようぜっ

「陽気なギャングは三つ数えろ」(29/144) 伊坂の陽気シリーズ いいね 陽気って 実に計算された感情だと思います だって 陰気って もう、これ以上、悪い方向に進まないほど 自分は悪い環境に居るっていう 実に楽な考えだから ど~して、これ以上、悪くならな…

ヒトが降るという絵

「ヨハネスブルグの天使たち」(28/144) 最初、理解出来ませんでした 正直、まだ理解出来ていません 読んでいて なかなか見えてこないんですよ その光景が 宮内の描写が悪いってことじゃありませんよ 実に、ドラマチックに書かれています がしかし、僕の脳で…

現実の地獄

「偽りの楽園 上」(26/144) 「偽りの楽園 下」(27/144) 数字シリーズ、 44、57、6の作者が 息子と母のやり取りで大部分が構成される スウェーデンの田舎町の 実に「地味」な事件を描きます ある日、隠居生活に入った父から連絡が 母が「狂った」と そし…

夫婦とは

「快挙」(25/144) 白石の恋愛小説とは 非常に相性が良いです 作家との相性って大事じゃないですか 全てを受け止めるつもりで読む作家もいるし 盲目的に信じている作家もいるし 美味しい所だけもらっておこうという気持ちで読む作家もいる 僕にとっての白石は…

三島

「命売ります」(24/144) 各地の書店で 激推しされていたので これは読むしかないでしょうと 実は、お恥ずかしながら、、、 ちゃんと、三島、読むの初めてです 自殺しそこなった男が 新聞に「命売ります」という広告を出した そこから始まる ブラックユーモア…

安定の大どんでん返し

「バーニング・ワイヤー 上」(22/144) 「バーニング・ワイヤー 下」(23/144) 「リンカーン・ライム」シリーズ、これで9作目 最初から大どんでん返しを想定して読むと それが気になって仕方なくて 作品の世界に 遺留品捜査の現場に入り込めなくなるのが嫌なの…

あーあ、終わっちゃった…

「美雪晴れ」(20/144) 「天の梯」(21/144) 全10巻の「澪サーガ」ここに完結 ラスト2は上下巻って勢いで 一気に読みました 思い返せば2年前 出版社の方から、この「みをつくし料理帖」シリーズをいただき 立て続けに第8部まで読み終わったのが2014年1月でした…

来年は球場に行こう

「勇者たちへの伝言」(19/144) 不思議な作品です 普通の生活とファンタジーと 小説とノンフィクションと 日本と北朝鮮と 実在の人物と物語の登場人物と 一見、乱暴に同じバケツの中に投げ込まれて ガチャガチャに混ぜられただけ なような気がするもの 最後に…

理想と現実の戦い

「黙示」(18/144) 農薬問題 これぞ、まさに 理想と現実の戦い 極端に言えば 自分が食べるものは 自分が納得する方法で 自ら栽培したり、捕獲したりするのがベストなわけですよ 全て自分の目と手で管理できるわけですから でも、今、そんな暮らし、出来ますか…

デビュー

「逃亡作法・上」(16/144) 「逃亡作法・下」(17/144) 東山のデビュー作なんですね 粗削りですが 実に伝わってきますね 王道の犯罪小説 近未来の日本の脱獄劇 そのきかっけは 少女連続誘拐犯を成敗するために 刑務所に乗り込んできた 殺された少女の父たちが…

小説って、全部嘘でしょ…

「悲しみのイレーヌ」(15/144) あの衝撃作、アレックスの前段の話です で、可能であるならば 本作品を読んでからアレックスを読むと もっと、もっと 深い読書が出来ると思います さて、本作品ですが ミステリ好きにはズバっとささります 以下、一部ネタバレ…

不安を楽しめ!

「月と太陽」(14/144) 瀬名、10年ぶりに読みました 短編5作品 SF?空想小説?なんですよね あまりにも静かに始まるので なかなか気が付きませんでした この温度感 心地よいです もの凄く大変なことを普通に語る感じ 貫禄です 飛行機乗りの話 人工衛星の話 タ…

不気味

「微笑む人」(13/144) なぜ、殺人事件があると 人は「動機」を知りたがるのだろうか 殺人者の気持ちを知って 何の得があるのか 敢えて、理由を述べるならば 殺人という 自分とは遠い世界の不気味な出来事を 理性で処理して やっぱり、自分とは遠いんだ と納…

歴史に挑む

「一八八八 切り裂きジャック」(12/144) 久しぶりに長い作品、読みました 文庫750頁、ずっしり 19世紀のロンドンにタイムスリップ、ずしり そして、華麗な謎解き、きらり 服部まゆみ、初読です もう鬼籍に入られているとのこと、残念です あの、切り裂きジャ…

最初から、ネタバレ

「黒百合」(11/144) そう、このタイトルが… あ、以下ネタバレです ちなみに、多島作品は 2004年に「症例A」を読んで以来でした その後、失踪していたなんて… 存在そのものがミステリなんですね そう、百合 レズ系なんですよ それが本当じゃないところがポイ…

ロック過ぎ

「イッツ・オンリー・ロックンロール」(10/144) ロックとは 音楽の流儀ではなく 生き方の流儀のことである 誰かが言っていた その通りだな その言葉を小説にしたら、こうなるんだろうな 30代半ばになっても 何かを求めて 売れないロックバンドを続けている主…

この旅は死へは繋がっていないと断言したい

「岸辺の旅」(9/144) 解説の平松洋子が言っている 『岸辺の旅』では、生と死がとても親しい。 と 失踪してから3年 夫は死んで、帰ってきた 幽霊とか、亡霊ではなく死者として帰ってきた 誰からも普通の生きている人間として見える死者として その夫と 今まで…

やっとたどり着いたよ

「毒蛇の園」(8/144) 何故か読み飛ばしていた 髑髏まで行って やっと戻りましたよ これで、とりあえずコンプリート よくある設定ではあります 恋人が 大金持ちの権力者に奪われる… その権力者ファミリーは酷いファミリーで 悪どいことを フルスケールで展開…

舞台化、したい。

「勝手にふるえてろ」(7/144) って、速攻僕が思うくらいだから もう、すでに、舞台化されてるんだろうなぁ 企画は進行してるんだろうなぁ いいなぁ 観たいなぁ すごく要約すると 冴えない女子の冴えない恋愛物語 あ、もちろん 登場する男子二人のうちの一人…

ミステリィを超えたのか?捨てたのか?

「ジグβは神ですか」(6/144) Φ Θ τ ε λ η α そして、かなり期間が空いてからのβ 全12作と予告されているらしいので 今作はまさに中盤最後の仕掛けの回でしょう そう、真賀田四季が出てきたんですから 正直、ここから読んでも、無意味です 一つの作品としては…

雷で命を落とすという発想

「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」(5/144) 雷で死んじゃうんです もう、それだけで、やられた すげえ 彼の死は 雷だったから この物語は素敵なんだと思う 交通事故でもダメ 白血病もダメ 自殺もダメ 通り魔殺人的な他殺もダメ 同じ天災でも、…

初松岡

「探偵の探偵」(4/144) 読みかけの本を家に忘れてしまい 急遽、本屋へ どうせなら初読の作家でも と思いウロウロ で、ふと、気が付いた、 松岡圭佑、読んだことないや… 人気作家なのになぜか読んでなかったので とりあえず何かと思って手に取ったのが本作品…

こういう幕末モノならば許す。一気読み必至の恋話。

「恋歌」(3/144) いつも通り、前知識無しで あ、さすがに直木賞受賞作品ということは知ってましたが… 読みはじめたら あれよあれよという間に幕末の世界に すっぽりと飲み込まれていました 幕末、明治維新のころ 興味はあるけど 正直、嫌いな時代であります …

贅沢な初読に反省

「ファミリー・レストラン」(2/144) さて、今回もテーマ通りの初読です それも直木賞作家 ! おう、贅沢 というよりも 受賞する前に一冊も読んでいないという状況を反省すべきかと… ちゃんとよき作品を見つける「眼」を持たないと この先、時間は限られてい…

1992年

「夜にその名を呼べば」(1/144) 今期一冊目 テーマに沿って昔の作品からスタートです 社会人デビューの年に発表された作品 僕の読書人生のターニングポイントの一つの年だと思うと 感慨深いです 東西ドイツが分裂していた時代 ココム規制違反とか 本当に懐か…

VIVA!!初読

「ふくわらい」(165/144) 西加奈子、初読でした で、単純に面白いうえに 想像以上の奥の深さもあって あっという間にズズイーっと引き込まれました 昔ながらの遊び「ふくわらい」が好きな少女が登場します そんな不思議少女の ちょっと怪しく可愛い物語かと…

ハラハラドキドキとはこういうことか

「髑髏の檻」(164/144) いや、面白い 間違いない 百番目の男、デス・コレクターズ、毒蛇の園(未読…)、 ブラッド・ブラザー、イン・ザ・ブラッドときて 今回は山奥で休暇中の主人公カーソンの前で繰り広げられる殺人事件 残酷で凄惨な死体の装飾 当然ながら…