趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ど真ん中ミステリも読みたい気もするが……

「水の柩」(154/144) やはり、こっちの道尾、好きです 人形を三人で投げ込むシーンは キレイでした 意味は無いかもしれない でも やるべきだ やらないと始まらない 苦しくて、みじめで、情けないけど 圧倒的な希望に包まれ、微かかもしれないが美しく輝いて…

『中弛み』ならではの緊張感

「真夜中の探偵」(153/144) あれから数か月 舞台は大阪へ ソラ・シリーズ第二弾 まさかの母登場 もちろん、本作品内での具体的な進展はありませんが 徐々に、ソラの抱えている問題の大きさが 見えてきたかな……って感じ この中途半端な状態が 一番面白かった…

真相を暴く、美しく

「カラマーゾフの妹」(152/144) あの あの、ドストエフスキーの そう「カラマーゾフの兄弟」の続きだなんて凄すぎる 無邪気にも 「カラマーゾフ」という単語にひっかけた内容で ロシア文学を研究する 日本人の女性かなんかが主人公で 日本とロシアを駆け巡る…

残酷は、実は優しいのか?優しさは、所詮残酷でしかないのか?

「水底フェスタ」(151/144) 最高です、辻村 なぜに、ここまで面白い まさか、ここまでとは もう少し前で 物語は止まるのかと思っていた あと少し、もう少し どんどん体温が下がっていく 全ての始まりは水底だった あまりにも 素晴らしく 僕にはこれ以上書け…

1930年のベルリンに

「ゴールドステイン・上」(149/144) 「ゴールドステイン・下」(150/144) 骨太の海外警察もの それも1930年のベルリンという 近代史上、もっとも「劇的」な舞台 ある意味、皆、いい加減 ちゃんとした捜査ってわけじゃないし 犯罪に関しても どこか寛容なとこ…

自分的に完璧な作品に出合ってしまった

「ふがいない僕は空を見た」(148/144) 他の人にはあてはまらないかもしれませんが 自分的には 今、この作品はパーフェクトでした 文庫化されてから いつも書店で気になっていた本作品 約2年の間 平積みで置かれていて タイトルのパワーに引っ張られつつ なぜ…

竜はいるよ

「ダンス・ウィズ・ドラゴン」(147/144) 積極的に読むというよりは なんとなく、ふと読みたくなる作家 それが村山かもしれない帯には「官能長篇」とありますが どちらかと『感応』だと思います 男が女を 女が男を感じるように 竜を感じる そうドラゴンです …

やっぱ、歌野だなぁ

「ブードゥー・チャイルド」(146/144) いかがわしい黒魔術からスタート 呪いのサイン 前世の記憶に囚われる少年 物語は急に現実世界にジャンプ そのまま急展開 父の不倫疑惑? 母が殺された? 自分に容疑が? 一気にミステリモードに これを、どうやって収め…

闇の中から

「東京プリズン」(145/144) 東京裁判 知らなかった A級、B級、C級の意味を 衝撃的な作品すぎて 正直、自分、パンクしました 受け止められないよ この気持ち 日本とアメリカ 太平洋戦争 ちょっと前の話が 闇の中に…… いや、そんなことはない 闇の中に入れてい…

悲しいです

「晴天の迷いクジラ」(144/144) 今年度のノルマ達成の作品が こんなに素晴らしい作品だなんて なぜか、今まで見過ごしていた窪 これからは、必読です 死に向かう三人の物語 でも、本当に死にたいのか…… なんか死ねたらいいな〜くらいかもしれない 圧倒的に死…