趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

強い人、弱い人

「償いの椅子」(49/122) バリバリでゴリゴリのハードボイルド。 警察内部、それも公安系。 薬物です、本作品は。 で、全てが国内で完結しているところが、 珍しいというか、新鮮というか、潔い。 登場人物の行動規範というか、精神構造が、 非常になじみや…

空飛ぶ人殺し(そのままじゃん!)

「魔剣天翔」(48/122) これはVシリーズの第五弾。 久しぶりだったんで、 登場人物を思い出しながら、 なんか久しぶりに友達に会う感覚で読めました。 アクロバット飛行か、美しい。 森博嗣の卓越した筆力が紡ぎだすスペクタクルシーン。 文庫だと126ページ…

酷い奴、いつか滅びろ!!

「銀弾の森」(47/122) 禿鷹シリーズ第三弾。 本当に悪い人だ、ハゲタカ君。 この人に裏切りは無い。 なぜならば、全員裏切っているから、 ある特定の人、特定の団体に対する「裏切り」という行為が成立しない。。。 ま、八方美人(凶悪版)ってことです。 …

こ、これは。脳みそがひっくり返る美しさ。

「ファンタズム」(46/122) 西澤保彦であります。 うーむ、呆然自失でもいうのでしょうか。 ショックです、この結末。 はー、小説の可能性に打ちのめされた感じです。 彼の作品を読んでいるだけに、 衝撃は大きかったかも。。。 読んだ人にしかわからない、…

PERFECT!!

「クリスマス・プレゼント」(45/122) 凄い短編集でした。 完璧です、ジェフリー・ディーヴァー。 全16作品、凄い、凄すぎる。 一番のお気に入りは「三角関係」。 いや、これ、凄い。 もう「凄い」しか書けなくて申し訳ないけど、凄い。 本当に凄い。 ネタバ…

軽く、軽く、軽く、真剣にね

「帰ってきたアルバイト探偵」(44/122) 本当に帰ってきた。 軽く帰ってきちゃいました。 で、ここまで、真剣に軽くされてしまうと、気持ちが良いです。 「そんな訳、ねーーーだろ!」 という突っ込みも、もちろん笑顔です。 核爆弾、テロリスト、ソーコム。…

美しきコンビネーション

「月の扉」(43/122) ・ハイジャック ・密室殺人 この二大事件が絶妙に、美しく絡み合う。 軽快な展開の中に、じっくりとした味わいを感じられる、 文庫の帯のコピーの通りに完成度の高い「美しい」ミステリー作品。 賛否両論あるかと思いますが、動機が美し…

嘘のような、本当に嘘の話

「ホームズ二世のロシア秘録」(42/122) シャーロック・ホームズって、本当にいた人みたい。 もう、世界的な「妄想」の中で、 ブライアン・フリーマントルの筆が冴える。 本作品はシャーロックの息子、セバスチャンが主人公。 ドイルの空想上の人物に、 更に…

素敵な上司と最高の部下、そして友達。

「シリウスの道・上」(40/122) 「シリウスの道・下」(41/122) 25年遅れの青春小説。 広告代理店サスペンス。 普通の男のハードボイルド。 特命副部長(?)物語。 三十代後半恋愛下手男純愛ストーリー。 いやいや。 これだけのテーマを軽く、そして深く書…

やるね。

「ハードボイルド・エッグ」(39/122) 荻原浩、うまいね。 もう、うますぎる。脱帽。 ハードボイルドな探偵、って設定が既に卑怯。 マーロウかぶれの探偵なんて、ねえ。 普通、やらないよ。 そこにお婆ちゃん登場でしょ。 本当に酷い! 全ては設定の妙。 最…

最低な人達のドラマ、なぜ読む?

「雪月花」(38/122) 馳星周の描く、 最低な人達が「頑張る」話です。 今回は、なんと、根室が舞台。 そんな北の港にも、邪気は存在するわけですね。 複雑な社会の縮図、厳しいです。 そして悲しいんです。 で、なぜ、こんな、最低なドラマを読むのでしょう…