最低な人達のドラマ、なぜ読む?
「雪月花」(38/122)
馳星周の描く、
最低な人達が「頑張る」話です。
今回は、なんと、根室が舞台。
そんな北の港にも、邪気は存在するわけですね。
複雑な社会の縮図、厳しいです。
そして悲しいんです。
で、なぜ、こんな、最低なドラマを読むのでしょう?
ページを捲るたびに、気分が悪くなっていく。
もう止めてほしいのに、、、
もう、頑張らなくていいのに、物語は進んでいく。
自分はこんな最低な奴じゃない、と認識し、優越感を確保する為に読むのか?
自分では到底出来そうもない邪悪な試みに、どこかしら「憧れ」て読むのか?
それとも、一歩間違えば自分も最低な世界に堕ちるかも、というスリルを味わうために読むのか?
全部、当たり。
でしょ。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: 馳星周
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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