趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

性交しなくても小説は成立する

「ラジ&ピース」(44/144) 絲山秋子、いいね。 本当にいいね。 100回くらい、いいね。 この「抜き」加減、絶妙。 物語が成立する最も緩いラインを攻める。 最高球速100キロで20勝投手、って感じ(?) 中編2つ。 タイトル作「ラジ&ピース」はラジオパーソナ…

未完の戦火

「覇者と覇者」(43/144) (未完) この最後の文字。 それが、まさに、応化クロニクル。 裸者ラシャ 愚者グシャ 覇者ハシャ 20年に渡る戦争の物語。 少年が戦い、 ガイジンが戦い、 大人も戦い、 性的マイノリティが闘う。 マフィアは常時金戦態勢となる。 人…

バカバカしいね〜、気持ち良し!

「タイムスリップ戦国時代」(42/144) タイムスリップシリーズ、 いいよね〜、馬鹿で。 前にも読んだけど、 今回は、更に馬鹿度アップじゃないかな〜 戦国時代の歴史を守るため、 北条早雲から関ヶ原の戦いまで、激動の16世紀に、 ・自転車・自動車・飛行機 …

たった一人で守る人

「暴雪圏」(41/144) 佐々木譲の北海道「田舎の」交番シリーズ。 第二弾。 あの「制服捜査」の続きです。 前回の敵が「地域社会」だったならば、 今回の敵は「雪」です。 それも人が死ぬような暴れ狂う雪。 その名も「彼岸荒」。 帯広、釧路を核とする北海道…

理不尽な本格

「Another・上」(39/144) 「Another・下」(40/144) ホラーとミステリをここまで上手くミックスするとは… うーむ、面白い。 本当に面白い。綾辻行人。 学園ミステリー。 3年3組だけに起こる悲劇。 毎年、関係者が立て続けに死んでいく。 その悲劇を止めるため…

スパイは、やっぱり嘘をつく

「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ・下」(38/144) 実は読んでました、スタインハウアー。 で、後半。 ここから先は何を書いてもネタバレですね。 誰が見方で、誰が敵で、 何が嘘で、何が嘘じゃななくて。 一章進むごとにどんどん入れ替わる。 そして、 その…

スパイ、直球勝負

「ツーリスト 沈みゆく帝国のスパイ・上」(37/144) 久しぶりに読む純粋なスパイ小説。 主人公・ミロはCIA。 やっぱ、そうこなくちゃ。 上巻は様々な事件が起こり、 お約束通り、ミロが殺人の容疑者として 国から追われるところで終了。 北米と欧州を中心に展…

ちょっとだけ先にある世界に迷い込んでみませんか

「きのうの世界・上」(35/144) 「きのうの世界・下」(36/144) 不思議な世界があるんです。 リアルと架空の間にあるんです。 ロジックのちょっとだけ先にあるんです そこを何と呼ぶのでしょうか。 そんな作品、恩田陸に書かせたら最強ですよね。 ここでは「き…

この桜庭、どう読む?

「GOSICK」(34/144) 桜庭一樹のミステリ。 ヨーロッパの小国の名門学校に通う男の子と女の子が活躍するミステリ・シリーズ。 その第一弾は「幽霊船」が舞台です。 非常にオーソドックスなミステリ。 頭脳明晰、容姿端麗なちっちゃな美少女探偵、ヴィクトリカ…

ミレニアム・・・この面白さ、すごい、すごい、すごい、すごい、すごい、すごい・・・

「ミレニアム3〜眠れる女と狂卓の騎士 下」(33/144) もう、読もう! なんだ、この作品! 読むしかない! 解説の池上冬樹の言葉をそのまま引用します。 <前略> 〜要するに「ミレニアム」三部作には、ミステリジャンルのすべてが注ぎ込まれているのである。…

大興奮のパワーゲーム!

「ミレニアム3〜眠れる女と狂卓の騎士 上」(32/144) 年明けから興奮してます。 なんて面白いのだ、と。 ミレニアム最終章は、 なんと、ド迫力のポリティカル・サスペンスとは… いや〜、想像出来ませんでした。 ミレニアム2の事件の事後処理から物語はスタ…

2011年の一番

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 2011年の結果発表です。 ■書籍=162冊読了(2010=154) <一番> 「利休にたずねよ」山本兼一利休にたずねよ (PHP文芸文庫)作者: 山本兼一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2010/10/13メデ…