趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

西澤保彦

トリッキー過ぎるぜよ…ハードル高し

「からくりがたり」(19/144) 自殺した兄の「妄想」日記の謎を解くために 妹が動き出す という流れで事件が明らかになっていくのかな~ と思いきや なんでしょう、これ エロチック・ミステリアス・ホラー? 様々な事件の謎は 完璧には解けないまま物語は進ん…

西澤保彦は実にヤバい

「聯愁殺」(161/144) うん こう来るんだ このだまし方は凄い え、それ卑怯じゃん! と最初は反射的に思うのです でも よくよく考えると 全く卑怯じゃなくて…脱帽 すみませんでした 物語の「表層」は 未だ犯人が逮捕されない 連続殺人事件の被害者だけど 偶然…

あれ、もしかして……

「黄金色の祈り」(129/144) あの「タック&タカチ」シリーズを書いた西澤だから 温い作品の訳、無いよね 読了して、改めて感じました ずしりと来る そして、ふと我に返る あれ、自分、もしかして…… なんか、昔、やってたかも…… 人を、殺してたかも 中学校、…

ナイス・ミステリ!!

「モラトリアム・シアター」(84/144) 西澤のライトな系統の方 でも、ちゃんと、重さも潜んでます 最初から「叙述」の気配を 意図的に漂わせつつ ミスリードらしき仕掛けも張り巡らせつつ 主人公を始め 癖のある登場人物たちが いきいきと動いています このミ…

少しだけ悲しく、さりげなく寂しい

「腕貫探偵」(23/144) 西澤のミステリは とっても愉快で軽快でスマートなんだけど 少しの悲しみ さりげない寂しさ が微妙にブレンドされていて だから 好きなんだな〜 市中に突如出現する公務員(?) 本名は不明? 通称・腕貫探偵 小市民のちょっとした悩み…

おかえりなさい、タック

「身代わり」(11/144) ひさしぶりだ 彼女が死んだ夜 麦酒の家の冒険 仔羊たちの聖夜 スコッチゲーム そして… 依存 個人的には2004年に一気読みしていたみたいです 震える読書、だったのを覚えています 匠千暁、高瀬千帆、羽迫由起子、辺見祐輔 この四人の登…

正気の狂気

「殺す」(23/144) 西澤ワールドは、 圧倒的ですね。 物凄いミステリでありながら、 実に鋭い社会派であり。 殺しても、殺しても、 戦争ならば捕まらない。 では、もし、 たった独りの個人が、 「これは真っ当な戦争であるからして…」 と声高らかに宣言し、 …

いつから「老い」は「害」になったのか

「夢は枯れ野をかけめぐる」(90/144) 最初に言っておきますが、 本作品は「老害」問題について語っているわけではありません。 でも、どうしても、意識せざる得ない、、、 から、敢えて、こういうタイトルにしてみました。 ご了承ください。48歳、「リストラ…

案外、人を殺すことって。。。

「収穫祭・上」(56/144) 「収穫祭・下」(57/144) 今朝、ニュースで、なんとも残酷で悲しい事件が、 流れていました。 3歳の女の子を、 殺してしまった(容疑の)20歳の男性。 テレビは、動機は?と問いかける。 視聴者も、動機は?と求める。 が、しかし、本…

思い込み=生きる意味

「リドル・ロマンス」(88/122) 不思議なミステリー。 ま、ミステリーって不可解って解釈できるから、当然といえば当然か。 久しぶりに読んだ西澤保彦は、 やっぱり、読者を迷宮に誘ってくれるわけで。 それも毎回、違った手法で。 うーむ、筆の力、卓越。 …

こ、これは。脳みそがひっくり返る美しさ。

「ファンタズム」(46/122) 西澤保彦であります。 うーむ、呆然自失でもいうのでしょうか。 ショックです、この結末。 はー、小説の可能性に打ちのめされた感じです。 彼の作品を読んでいるだけに、 衝撃は大きかったかも。。。 読んだ人にしかわからない、…