趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これ、気がついたら傑作でした

「ボビーZの気怠く優雅な人生」(57/144) あの、ウィンズロウです タイトルの雰囲気通り 少しだけ、軽いです、ちょっとだけね 1995年に文庫されてます 20世紀の作品ですね いい感じです 海兵隊あがりの軽犯罪者が主人公・ティム 彼が 伝説の麻薬ディーラーに…

ありそうで無かった思い切りの良い設定かと

「黒警」(56/144) ネタバレ、ギリギリかもしれないけど 警察サイドの人間と 犯罪者サイドの人間が通じて 何かをしでかす、という作品は多々ありますが 本作品は、どこかが違う そういう設定の場合 通常「良いモノ」はかなり遣り手だろう がしかし この主人公…

好きです、素直に

「火花」(55/144) 文庫になったので やっと、読みました いや、よく行く池尻の居酒屋が出てきて 嬉しかったです! へぎそば、サイコーですから って、ことは置いといて 読みました 超ベストセラーを 面白かったです 一歩間違えば「直木賞」だったかもしれま…

有名人満載の新シリーズ

「書楼弔堂 破暁」(54/144) 舞台は明治20年代 とある本屋が舞台です その本屋、来る人に読むべき本を与えてくれる 不思議な本屋 本は墓のようなもの、がコンセプトですから そこに訪れる人たちは 後の有名人ばかり なるほど、ここで会得したことで 将来成…

応援してるからね…

「リバース」(53/144) リカはこうやって作られた とりあえず「リカ」を読んでから 出来れば「リターン」もおさえてから 本作品に挑んでください 本作だけでも ストーリーとしては十分理解できると思うのですが ラストの本当の「意味」は 分かりませんから… …

謎を見つけよう

「怪しい店」(52/144) 文字通りに怪しいお店が5店 5つの短編ミステリ集 骨董品店 古本屋 ブランドショップ 理髪店 相談屋 やはり、四つ目が白眉でしょう 田舎の駅 電車の本数が少ない そこで 暇つぶしとして理髪店に入る まず、この設定のちょっとだけ現実…

地味な風景の中に

「風葬」(51/144) 釧路の書道教室を継いだ女性が主人公 認知症の母が 呟いた一言から物語は始まる そこから 対ロシア密輸の問題や 自分の出生の秘密 教え子の自殺 想像以上に ドラマチックな展開が待っている がしかし オホーツクの景色が 感情の昂りを抑え…

米国の暗部

「汚染訴訟・上」(49/144) 「汚染訴訟・下」(50/144) え、石炭 こんなに大きな問題だったなんて、米国で 初めて知りました そして 弁護士という職業も 米国の大きな問題であることも 毎回、同じことを書いてますが これは グリシャムでなくては書けないと思…

刺すね、辻村

「盲目的な恋と友情」(48/144) 女の友情に関して 辻村が 真正面から刺します これ、本当なの ねえ、女同士って、こんなもんなの? 信じちゃうよ 前半はある女性の恋愛の物語 まあ、残酷ではある ここまでは誰でも(っていうのは大げさですが)書けるでしょう…

麻薬って、何

「ザ・カルテル 上」(46/144) 「ザ・カルテル 下」(47/144) ウィンズロウの読書は いつも厳しいです 文庫1,200ページが厚さを上回る重さを 届けてくれます 麻薬カルテルの物語 それは 麻薬カルテルに対して 人の、いや、人類の無力さを語り続けます あの「犬…

今更ですが、デビュー作ですが、凄いですが、恋ですが

「一瞬の光」(45/144) え、デビュー作? 書店で見つけて あ、これ読んでないな〜って思って 普通に読んでましたが いや、驚き 男の理想の恋愛物語 なんだ、オヤジのラブ・ファンタジーなんじゃないの〜 と言われればそれまでかもしれません でも、今、読むと…

上げて、上げて、下げるんだよね

「機は熟せり・上」(43/144) 「機は熟せり・下」(44/144) ついに6部です ここまで来てしまうと 今後の展開を読むこともあまり意味ない感じです もう、アーチャーの好きにして、って感じです で、今回は 大きなネガティブ・ショックが二つありました 親友と…