趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

森見登美彦

京都じゃなくちゃ

「聖なる怠け者の冒険」(156/144) 森見ワールド炸裂 それに尽きます この爆風を受け止めるのか、流すのか それは読者の自由です 僕は、全身で受け止めました あ〜楽しい楽しい 京都の町に出没する「ぽんぽこ仮面」 根っからの怠け者の主人公・小和田君が ぽ…

書き手と読み手の技術

「恋文の技術」(62/144) 本作品は 書き手の技術と それを受け止める読み手の技術の 素敵なコラボレーションが作り出す ピュアでハートフルな ラブストーリーです そう 読み手の技術が試されます 読み手によって いかようにも楽しめる完璧なおぜん立てを 森見…

小4のアオヤマ君は泣かないけど

「ペンギン・ハイウェイ」(46/144) 萩尾望都の解説が素晴らしい いや、当然、作品自体が素敵に輝いているからこそなんですが この輝き 小学生のころの世界の広がりを 無限の可能性の前に呆然自失となり 言われも知れぬ「恐怖」を実感する瞬間を 新しいモノに…

京都、要注意

「宵山万華鏡」(125/144) 宵山とは? 京都、祇園祭の本祭(山鉾巡行)の前日に行われるイベントのことらしい すいません、正確な知識の無いまま 読み始めてしまいました 正直言って、祇園祭の開催時期する把握してません 申し訳ありません、、、 でも、本作…

森見登美彦の謎が解けた

「有頂天家族」(140/122) どうしてこんなに 森見作品は面白いのか。 頭の中で整理できずに、本能的に享受していたのだが、 本文庫の 大好きなヨーロッパ企画の上田誠の解説を読んで、 やっと理解した。 以下に引用します。 森見先生の作品は、 そのようにし…

青春とは無尽蔵な何か

「四畳半神話大系」(9/122) 京都堪能、 森見登美彦が冴え渡る。 苦い青春が四畳半に渦巻く。 本編、変わった構成になっています。 同時期の話が四回連続してます。 時間は流れず、同じ期間が四回。 主人公が大学入学時に入ったサークル(?部活?組織?)に…

京都でしか、ありえない、その恋に、乾杯!

「夜は短し歩けよ乙女」(53/122) この後輩は、 京都という都にのみ出没し、 大方の男子の心を、 鷲掴みにし、粉々に粉砕してくれる。 この先輩は、 日本国に棲む男子の思いを、 これ以上望むべくも無い領域まで、 昇華させてくれる。 なんだ、このラブスト…

この小説の中に、僕は居る

「太陽の塔」(112/122) なんというドライブ感!!! 駆け抜ける。 あの頃の自分が。 若かりし頃の自分が。 頁から飛び出して、目の前で踊り狂う。 この疾走感。 大学生、という時代に起こった事件は、 実は小学生の時に起こった事件より、 より空想的で、よ…