趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

来世は警察官になる!

「初陣:隠蔽捜査3.5」(60/144) もちろん、一種の!!!(笑) 今回はなぜ「.5」なのか それはスーパー警察官僚・竜崎が主人公ではなく その小学校時代の同級生の警察官僚・伊丹が主役だから ピリっと効いた短編8つ 伊丹が福島県警から警視庁に異動してきての 警…

え、今更、初読!!!!

「身の上話」(59/144) なぜ、今まで 佐藤正午作品を読んでなかったのか? 不思議です でも、今、出会えて、良かったです 本当に先が見えません この小説のゴールはどこか わからないままに 文体が第三者の独白という形式が益々謎を深めます どんどんページが…

永遠の休息、とは

「主よ、永遠の休息を」(58/144) 重い 読み応え、十分 色々と考えさせられる結末、堪能 読んで、損はありません! で、以下、ネタバレ その前に一言 前半、物語を支配する「軽さ」が、ラスト、効きます 永遠の休息とは 当たり前だけど「死」のことだったんで…

スロウハイツ、空き部屋、出たかな……

「V.T.R.」(57/144) スロウハイツの住人 チヨダコーキのデビュー作 劇中劇ならぬ 作中作 辻村の「スロウハイツの神様」を読んでいなくても かなり面白いのですが やっぱ、読んで欲しいな 赤羽環の解説を感じるためには 必須です というか、もう読んでから3年…

この嘘は深い、とても深い

「夜行観覧車」(56/144) 最初に 今、放映中のドラマとは 物語的には全く関係ありませんので 安心して、見たり、読んだり出来ると思います で、この「仕掛け」は深いね 殺人に至るまでの些細な仕掛け 殺人の遠因となる家族の仕掛け そして 殺人に決着をつける…

食べ、たい

「ダイナー」(55/144) あのメルカトルから個人的には4年 また読んじゃいました…… この圧倒的な残酷さ 人がどうしてこんなことを考えられるのか? この圧倒的なイマジネーション(というかイマジネーションであって欲しい……) この恐怖から逃げたいがために …

仕事の掟

「マスカレード・ホテル」(54/144) 警察サスペンスミステリ 連続殺人事件 次のターゲットは都内一流シティホテル 五里霧中の捜査状況の中 ホテルに潜入する警察官 ホテルマンに偽装して不測の事態に備える主人公・新田 警察官であることがばれてしまっては …

桜庭、詐異凶。そこんとこ、夜露死苦。

「製鉄天使」(53/144) レディースの物語 4649 鳥取の物語 4649 あの「赤朽葉家の伝説」のサイドストーリー 4649この弾け飛ぶ感覚 読んでいて、どこかに飛んで行ってしまいそうな危うさ そして、たまに顔を出す生きていく寂しさ 面白すぎる 意味の不明さに翻…

馬鹿と鋏と科学は使い様

「禁断の魔術 ガリレオ8」(52/144) ガリレオ、8です 本作品は小編3、中編1という構成 タイトルの通り そこに手を出して良いのだろうか…… 営業に科学 復活に科学 策略に科学 復讐に科学 様々なカタチで科学が使われます その結果、何を生みだすのでしょう…

ガリレオ、らしいね

「虚像の道化師 ガリレオ7」(51/144) ガリレオ、第七弾 短編、4つ このくらいの「軽さ」が本来のガリレオっぽくて 科学トリックが主役 最初の二作品は科学マシーンが登場! 人の心の闇を実現してしまうテクノロジー テクノロジーが悪いのではない その使い…

方程式は、いつかは解ける、きっと解ける

「真夏の方程式」(51/144) ガリレオ、第六弾 今回の主人公は小学5年生の恭平君 夏休み おじさんの家、海辺の旅館で起こった事件 事件の当事者は なんと元捜査一課の敏腕刑事だった 現場の海辺の町では湯川が 過去が眠る東京では草薙と内海が 事件の真相に一…

難しかったぜ

「機械・春は馬車に乗って」(50/144) 1947年に没した作家、横光利一 全く知りませんでした 知り合いに勧められ読んでみました 短編10作品 発表された時期は大正13年から昭和23年 う〜む、難しかった その時代にシンクロ出来ないもどかしさ イマジネーション…

その翼は、折れていないかい?

「麒麟の翼」(49/144) 神田で飲んだくれると 気候が良い時は のんびり歩いて帰ります その時は、必ず、この麒麟の前を通ります 24時過ぎのお江戸・日本橋は ホント、人気が無くて、気持ちが良いです、ほぼ独占状態 もちろん麒麟クンともマンツーマン そんな…

人形町から、一気読み

「新参者」(48/144) 人形町で4年間働いてました 甘酒横丁、通勤路でした で、明け方まで、一気に読みました 文字が映像に変化し 映像が実感に昇華する この快感 いや〜、たまりません ドラマ化された超メジャー作品 東野の中でも好きなジャンルです ミステリ…

最上級の優しさなのさ

「るり姉」(47/144) これ、心も体も弱っているタイミングに読んだら 非常に、とっても、最上級に効果を発揮するに違いない るり姉のめぐる5人の物語姪(長女) ↓ 姉 ↓ 姪(次女) ↓ 夫 ↓ 姪(三女) 物語の幕開け 長女・さつきにとって叔母なのに なぜか「る…

小4のアオヤマ君は泣かないけど

「ペンギン・ハイウェイ」(46/144) 萩尾望都の解説が素晴らしい いや、当然、作品自体が素敵に輝いているからこそなんですが この輝き 小学生のころの世界の広がりを 無限の可能性の前に呆然自失となり 言われも知れぬ「恐怖」を実感する瞬間を 新しいモノに…