趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

完成度、高過ぎる

「夜よ鼠たちのために」(4/144) 短編集 どれも濃い 短編じゃ勿体ない でも連城は無駄な部分を限界まで削ぎ落として 芯だけ ソリッドなミステリ この短さの中に繰り広げられる世界 書いていないから 読めないからこそ見えてくる 読者の中にのみ在る世界 最高…

フォロー、命

「撃てない警官」(3/144) シリーズ第一弾 珍しく第二弾から読んでしまったので やっと彼の左遷の理由がわかってホッとしました(笑) まあ、罠にはまって、というか一種のトバッチリで 綾瀬署にやってきたんですが 様々な事件、というか はっきり言えば、各…

頁が重い

「誰よりも狙われた男」(2/144) 実は、久しぶりのル・カレ もしかしたら10年ぶり やっぱ、重い 911以降のイスラムテロもの 舞台はハンブルグ 今になって 911におけるハンブルグの意味を知りました 情けない…… この作品で知ることが出来て良かった テロの話と…

書く、読む、楽し

「ミステリーの書き方」(1/144) さて、本年度一冊目は まさかの非小説 書きたい人は当然 読んでいるだけでも満足な人でも 読むべき一冊 好きな作家の裏側と言うか本質と言うか どういう気持ちで作品を書いているのかを想像できる これ、最高でしょ でも 本作…

ハードな妄想にハイになる

「火星の人」(164/144) きた、ハードSF それもコミカル 火星にたった一人取り残されるという 無茶なシチュエーションが 読んでいるうちに なんか、ありそうな気になってくる不思議 2014年時点では真っ赤なウソだけど 近未来的には きっと、リアルなはずさっ…

エロスと共に生きていくべきなのか

「花酔ひ」(163/144) エロいよ これ、エロい 地下鉄で読んでいて ちょっと恥ずかしくなるくらいエロい エロいというかエロスというか 人間関係全般の中での性交 つまりセックスという行為の占める割合は 人それぞれ異なるとは思う フィジカルな性交の中に ど…

湊節炸裂

「Nのために」(162/144) いつも通りの湊スタイル で、純愛 4人のNの語り 杉下は女 安藤は杉下の友達 成瀬は杉下の幼馴染 西崎は杉下と同じアパートに住み小説家志望 表の語りと 裏の語り その4人に多大なる影響を与えた いや もしかしたら、この4人に翻弄さ…

何気ない有りえない話

「幻影の星」(161/144) 実に淡々と 普通の男と女の物語が描かれている 不幸な生い立ちかも でも、この程度の不幸はいまどきデフォルトでしょ 会社での仕事は どちらかといえばハッピー領域 でも、時は311の数か月後 あの頃 東北、関東の直接的な被災地を除い…

語り合いたい

「いなくなれ、群青」(160/144) 新潮文庫から 栞紐が消えてしまった 来た、nex それにしてもヤクザから あまりにも急激な世界転換 これこそ、読書の楽しみ、悦び、醍醐味 え、SF? 不思議なスクールデイズ・ミステリ 初期の伊坂を彷彿させる世界観 そこに理…

ヤクザの魅力

「暗礁・上 」(158/144) 「暗礁・下 」(159/144) ヤクザとフロントもどき?二人が繰り広げる ある種、ドタバタ・アクション・エンタテインメント 軽快な大阪弁と ド迫力の大阪弁が交錯する時 謎が明らかになる 基本的に、登場人物、みんな悪い奴 合法の向こ…

やっぱり、敢えて、言おう

「キング誕生〜池袋ウエストゲートパーク青春篇 」(157/144) ブクロ、サイコー マコト、サイコー そして キング、サイコー 更に やっぱり ブクロ、サイコー http://d.hatena.ne.jp/yosshy443/20050924 http://d.hatena.ne.jp/yosshy443/20070916 http://d.ha…

知って、売って

「太陽は動かない」(156/144) 産業スパイもの らしい カッコよく言えば「情報商社」 下世話に言えば「やくざ」?? 情報で生死が分かれる 先に知る 先に行く、先に動く、先に処理する テーマは「電力」です 石油から太陽光、そして宇宙発電へ 技術と共に動く…

家族っていいね的を全否定

「暗鬼」(155/144) 家族という人の集合体の 気持ち悪い部分を フルスペックで書き上げると こういう気持ちの悪い作品になる 乃南の「嫌」な力に引き寄せられて 心は ただただ 沈んでいくばかり 1993年の作品 携帯電話も普及前夜 インターネットの無い時代 家…