趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

約二年前に…

「怪談実話コンテスト傑作選‐黒四」(71/144) 本短編集は「幽」という怪談専門誌の実話怪談コンテストの 受賞作家8人の作品を集めたものです。 全て実話でなくてはいけないというレギュレーション。 フィクション禁止です。 なかなか面白い試みですね。 で、…

SEXで生を確認する

「ワルツ・上」(70/144) 終戦直後。1945年9月。 昭和スペクタル小説の幕が開く。 花村のノワール・テイストから始まる文庫1,500ページ。 始まり、上巻は三人の微妙なすれ違い。 多分、このすれ違いが、 後々の救い難い悲劇につながるのだろう。 それにしても…

役者がJustクレイジーなのか

「第四の壁〜アナザーフェイス3」(69/144) 公演中の舞台上での殺人。 登場人物が死ぬ場面で、 本当に死ぬという非常にステレオタイプな設定。 そう、まさに絵に描いた(文字で書いた?)殺人事件。 アナザーフェイスシリーズ。 子持ち超イケメン独身(=妻…

予想外の一気読み。こういうの、嬉しいかも。

「人類は衰退しました・1」(68/144) 珍しく、業務上、読むことになった作品。 周囲の感想とは相反して一気読みしてしまいました。 流れ的に、それほど期待していなかったのに、 かなり嬉しい出会いです。 一応、挿絵、キャライラストがあるのでラノベの部類…

なに、これ!!え、あり?!

「真鍮の評決・上」(66/144) 「真鍮の評決・下」(67/144) いやね。 マイクル・コナリーは凄いよ。 ここまでするか? あの「リンカーン弁護士」シリーズ第二弾。 そして、 あのボッシュ刑事が… 休職中の弁護士ハラー。 そろそろ復帰…という時に舞い込んだ仕事…

八分くらいで丁度よし

「廃墟に乞う」(65/144) これで直木賞。 ま、今更って感じですよね。 佐々木譲ご本人が「永遠勤続表彰」と謙遜したとのことですが、 本当に、この永きに渡る年月、素晴らしい作品をありがとうございます。 舞台は北海道。 道警を心神耗弱により「休職」して…

創造は無限にひろがる

「ギフト」(64/144) どこの書店でもオススメコーナーに。 ならば読んでやろうかと。 日明恩、当然、初読。 で、 結論。 読んで良かった! 簡単に言えば、死者が見えるモノ。 彼、中学生、明生には死んだ人が見える。 死んだ人たちは容赦なく明生に「クレーム…

決してあなたを裏切らない

「龍神の雨」(63/144) 確かに 道尾は裏切らないね 再婚してすぐに母が死に、血のつながらない継父が残った。 兄妹。 再婚してすぐに父が死に、血のつながらない継母が残った。 兄弟。 継父が妹を? 継母が実母を? 子供たち4人の思いが、悩みが、企みが、そ…

上手い・・・

「少女」(62/144) 読み終わったら、 そのまま読み返しました。 はい、 読み返さずにはいられません。 驚愕のラスト!!ではないのですが、 え、え、ええ、ええええー… って感じです。 今まで読んできた事象の断片を 再構築しないではいられないわけです。 あ、…

また、新しいミステリと出会う

「山魔の如き嗤うもの」(61/144) この世には、どれだけのミステリ作品があるのだろうか? 一生のうちで出会える作品、そして作家は その中の、ほんの数パーセントに過ぎないのだろう そして、今回、この作品。 シリーズもの、第四弾と知らずに購入。 実に禍…

生まれ変わったら、次の人生は、警察官僚になる

「疑心 隠蔽捜査3」(60/144) 警察キャリア、 竜崎伸也シリーズ第三弾。 まさか、 この展開とは…「恋愛」とは読めなかった。 今野敏、やるねっ!! 「隠蔽捜査」では息子の不祥事に向き合い、 「果断 隠蔽捜査2」では現場に直面し、 そして、本作ではアメリカ…

ほんの些細な悪意の積み重ね

「乱反射」(59/144) 救われない・・・ 本当に 救われない・・・ 読めば読むほど、救われない・・・ 貫井にしか書けないだろう、この救われない雰囲気 みんなの悪意が、罪の欠片が 人を殺すことになる 風が吹けば桶屋が儲かるの悪意バージョン 犬の糞を放置し…

推定無罪、推定恋愛。

「推定恋愛 two-years」(58/144) 推定無罪とは、 有罪と宣告されるまでは無罪ということかと。 ならば推定恋愛とは、 破局が確定するまでは恋愛しているということかと。 つまり、 人はほとんど恋愛状態ってことかな。 さてさて、 お世話になっている方から…