趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

法の力なんて

「最後の陪審員・下」(69/122) 解説の関口苑生氏の言う通り。 ジョン・グリシャムの集大成。 リーガル・サスペンスの枠を超えた作品。 法律という、人間が作った「不可思議」なシステムを通して、 人生、家族、社会、信仰を描き出す。 そこに、単純な対立構…

アメリカ合衆国の小説

「最後の陪審員・上」(68/122) ジョン・グリシャムのリーガルサスペンス。 若き主人公が小さな街の新聞社を買収。 お、今回はマスコミvs悪徳弁護士(or検事)?と思いきや、 そんな簡単な構図の訳がありません。 グリシャム、なめてはいけません。 作品名の…

純粋に謎解きを楽しめる一冊

「ウェディングドレス」(67/122) すいません、今回は、以下、ネタバレです。 ストレートに楽しめるミステリーです。 謎解きを楽しみながら、 じっくり、読んでみてください。 <以下、スペース空いて、ネタバレっす> で、これ、時間差叙述トリックだと思っ…

急加速する脳

「写楽・考」(66/122) 民俗学ミステリーシリーズの三つ目。 北森鴻の知的豪速球の斬れは相変わらず。 もう、きりきり舞い。 日常で起こる事件とシンクロして進行する、 民俗学のそのものの謎解き。 その謎解きの過程でさりげなく出てくる、 民俗学の知識を…

僅かの光と、終わりなき命と

「晩鐘・下」(65/122) 乃南アサの、文庫1,300頁。 腹に、ズズっと来ました。 かなり効きました。 久しぶりに味わう、この読後感。 人が背負わなければならない罪とは、どういうことなのでしょうか? 罪は、罰だけでは、許されないのでしょうか? この重い結…

、、、、ぅう、暗い、重い、切ない。

「晩鐘・上」(64/122) 乃南アサの 救われない小説。。。。。 この、春の爽やかな陽気の、この町にも、 所々に、悲しみ、憎しみ、哀れみが潜んでいる。 いや、 潜んでいるのではなく、 どちらかというと、それらの負の力の方が、本当は主流派なのかもしれな…

六つの死に際

「死神の精度」(63/122) 面白いねえ。 もう、唸るしかないねえ。 なぜミュージックなんだろう。。。そこだけで、 もう、ヤラれたっ!って感じ、伊坂幸太郎に。 六人の人間の死への一週間。 死神が、見届ける六つのストーリー。 冴えない女の子、やくざ、雪…

歴史とは、確定するのか?

「ルーズべルト暗殺計画・下」(62/122) いやー、 こう来るとは。デヴィッド・L・ロビンスは、 裏切りません。 この結末、満足。 そう、 派手なハリウッドっぽいエンディングは要りませんから。 ルーズベルトは1945年に死去します。 その謎は。。。この作品…

とてつもなく、地味です

「ルーズべルト暗殺計画・上」(61/122) タイトルだけ見ると、 ハリウッド映画的な、 ジェットコースター的なやつかなあ・・・と思い、 ま、読まなくても良いかも、と。 が、しかし、 あの「鼠たちの戦争」のデヴィッド・L・ロビンスじゃないか! これは読…