趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

意訳じゃないよ

「ゴミと罰」(42/144) タイトル、やられた GRIME AND PUNISHMENT 本当は CRIME AND PUNISHMENT 巧みだ もちろん 内容も巧みです ご近所さんで起こった殺人事件 それを ごくごく平凡な女性、主婦であるジェーンが なぜかノリノリで解決に乗り出す話です 仲良…

イマジネーションは無敵である

「悟浄出立」(41/144) 凄いよ だって中国の古典の作品に対して 勝手に、好きなように、思うがままに サイドストーリーを 作ってしまう万城目は凄いよ 「悟浄出立」 「趙雲西航」 「虞姫寂静」 「法家孤憤」 「父司馬遷」 この古典っぽいタイトルからして凄い…

光秀、信長を、やっちゃったらしいよ

「光秀の定理」(40/144) 歴史小説では 一般に流布している人物像とは 実は全く異なったキャラだったのだ というフレームのストーリーが多くあります 本作品もそれ 明智光秀の「本当の姿」を描いた作品です でも、主人公は光秀ではありません 戦国時代を自由…

きた、ミステリ、王道、でも

「貘の檻」(39/144) 道尾、久しぶりの直球ミステリ でも 道尾クオリティですから ただのミステリじゃありません ミステリのメインのラインが解きほぐされていくのと並行して 主人公の心の奥の澱みも明らかになっていく 「暗い」だけでは言い表せない 「闇」…

カッコいい男たちの恋愛ストーリー…ww

「女のいない男たち」(38/144) 敢えて言います カッコいい男の恋愛ストーリー いや、恥ずかしい 書いちゃった でも こんなこと言えるの、村上春樹だからです 6つの短編集 6人の男たちが登場します 一番地味な「ドライブ・マイ・カー」が好きですね 主人公の…

戦争というより、死の積み重ね

「ザ・カルテル 上」(36/144) 「ザ・カルテル 下」(37/144) あの「犬の力」からの壮絶な戦争の物語 文庫1,200ページ ブロックのような塊を 1ページづつめくって行く そこには 死、死、死 まるで電車を乗り換えるが如く 人が死んでいく、殺されていく光景が…