趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

超共感。

「整形美女」(112/144) そうなんですよ 美人とは何か ブスとは何か あなたは明解に自分の意見を述べることが出来ますか!? 僕は職業上の都合で 世の中で美人というカテゴリーに分類される女性たちを 数多く見てきています 同じく ハンサム(イケメンじゃない…

終わらないんだ

「最後の命」(111/144) こう、終わるか 死なないんだ 殺さないんだ 死ねないんだ 殺せないんだ そうだ、終わらないんだ 物語の設計図を抜き出せば 実に良くできた サイコミステリということになるのだろう 幼少期から 過激な体験を共有しつつ大人になってい…

湊クオリティ、炸裂

「サファイア」(110/144) 湊らしくない 心優しき物語 がギュっと詰まってます ま、「湊らしさ」って何かという問題がありますが 今回は短編集ということもあるのでしょうか 心優しいだけではなく 読者に対する優しさも感じました 読みやすいです でも、もち…

楽しめ、不安を

「あの女」(109/144) オカルトな物語だな、と読み始め 一番怖いのは生きている人間だという結末に落ち着く 女は怖いな、と思いつつ 男もどっこいどっこいだなという結論にたどり着く ちょっとネタばれかもしれないけど 物語をストーリーを追うことをせずに …

鮫島の顔が見える貴重なレポートです

「鮫島の貌」(108/144) 今年、ベストじゃないかな、これ あと半年残っているけど なかなか、これを越えるのは難しいかも でも、誰にでもオススメできる作品ではありません 新宿鮫シリーズを 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10まで 全部読んでいる方限…

台湾、行くしかない

「路」(107/144) 実に「小説」してます いや骨太の物語 台湾における高速鉄道、所謂「新幹線」建設を軸に それに関わる商社勤務の女性、春香を中心に それに直接係る人たち それを見守る人たち それで人生の岐路を迎えた人たち 様々な人たちの人生、つまり生…

過去を抱きしめて

「ちょうちんそで」(106/144) ちょっとヤバい女の人 主人公、雛子 架空の妹と会話をしている 雛子の過去をたどっていく それだけでもドラマチックかもしれない 夫と子供を捨てた過去 駆け落ちの末、失踪した妹 でも、そんな過去を持つ女の周囲では ごくごく…

第三弾、早く来い、待ちきれぬ

「その白さえ嘘だとしても」(105/144) 階段島シリーズ、第二弾 ファンタジーと見せつつ 実にオーソドックスなミステリ がしかし きっと謎解きがメインではない 謎解きをする、巻き込まれる登場人物を描きたいだけ 描写の手法が ラヴストーリーではなく 階段…

鳥といっても、貴族じゃないよ

「リボン」(104/144) おばあちゃんの頭の上で 鳥の卵を孵化させる話からはじまるなんて… もう、ずるい 卑怯だよ だって、それ、もう良い作品決定フラグでしょ そんな突拍子もない物語は 孵化したオカメインコを中心に進んでいきます さまざまな人間に出会う…

所詮、ダメおやじさ

「高速の罠 アナザーフェイス6」(103/144) ああ、情けない シリーズ前作を飛ばしてしまった… 1→2→3→4→0→本作6… それも前作では かなりショッキングなラストだったようで… ああ、ネタバレだ 最初からネタバレだ 5、とりあえず読まなくちゃね 前作のショッキン…

モッタイナイお化け、異常出没

「私と踊って」(102/144) 贅沢すぎる短編集だ… 19個の世界にフェードイン ミステリ、SF、ホラー 現実世界からチョットだけずれ込んだ 歪んだ現実に 短い時間だけ没入 短編だからすぐに読めて、すぐに入り込めるけど その深さは甘く見ちゃイケナイヨ 表題作「…

沈黙、やめようよ

「沈黙のひと」(101/144) ほぼ小池真理子を読んだことないから すーっと入ってきたけど 愛読者はまた違った角度で読んでるんだろうな 恋愛小説の大家、ですよね その彼女が描く父 あ、そういう角度か… 読後、持田序叙子の解説を読みながら再認識したりして …

これ、哀しい

「ストレイヤーズ・クロニクル Act.3」(100/144) ネタバレになるので 詳しくは書きませんが 本線の巨大な物語よりも 暗殺者にまつわるサイドストーリーの方が 熱かった… 掌を足で踏みつけるシーンは グっときました この時 どんな表情で痛みを我慢していたの…