趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「淫乱」で、いいんじゃない

「ダブル・ファンタジー 上」(4/144) 「ダブル・ファンタジー 下」(5/144) セックス、ばかりだ。 で、 何が悪い。 男は「絶倫」。 女は「淫乱」。 この差別というか、区別というか。 女性のセックスをしたいという意志表明を、 なぜ「負」のイメージにするの…

今の世界が本当である証拠はどこにもない

「緋い記憶」(3/144) そして、 記憶していることが事実なんて、証明不可能である。 もちろん、記憶というものは、 証明なくして正しいことがある、という前提に立たなければ、 社会は成立しないし、 人間は生きていくことが出来ない。 そして「今」は不確か…

面白い小説を読んだ!

「ミレニアム1〜ドラゴン・タトゥーの女・下」(2/144) 久しぶりに 止まらなかったです 読了まで… 面白かった〜 解説にも書いてあるのですが この面白さは 作者のジャーナリスト的な手法にあるのかもしれません。 物語が、妙にリアルなんです。 ニュース、と…

なぜ、こんなに、面白いのか

「ミレニアム1〜ドラゴン・タトゥーの女・上」(1/144) 今期一冊目は超ベストセラーから。 あの、 あの、 ミレニアム・シリーズです。 舞台は北欧、スウェーデン。 主人公は「切れ味鋭い」経済雑誌編集長、ミカエル。 ひと癖ふた癖あるナイスガイ、かな。 で…

チャラめ??

「アンフェアな月」(159/144) 雪平、二作品目 冴えてる。 かっこいい。 前作より、圧倒的にイイオンナになってる。 誘拐事件。 大ネタです。 狂言?…と思ってたら犯人から電話がかかってきた。 結局、その一点で引っ張る力技。 秦、うまい。 途中に挟まれる…

そして、悲しみには限界がない

「リベルタスの寓話」(158/144) ユーゴスラビアの悲劇。 人間は、そこまで、出来る、愚かな、生き物なんだ。 万物の生物の中で、 最低の生命体であることは間違いない。 それをベースにしたミステリ。 超本格。 中編1・前半→中編2→中編1・後半、という変…

愛という名の執念なのか。執念の根源が愛なのか。

「エージェント6・上」(156/144) 「エージェント6・下」(157/144) モスクワ、 ニューヨーク、 カブール。 赤狩り、 キューバ危機、 アフガニスタン侵攻。 ソビエト連邦、 アメリカ合衆国、 ムジャヒディン。 レオ・デミドフ三部作、完結。 最愛の妻ライー…

戦国の時代の死に方、そして生き方

「小次郎の左腕」(155/144) 16世紀の日本は 本当にこんな感じだったのか? 日本と言う国に こんな アグレッシブで ポジティブで センシティブな時代があったのだろうか? あの「のぼう」の和田竜。 今回は一流スナイパーを中心に 当時の「戦闘要員」達のドラ…

誤解される天才

「ガリレオの苦悩」(154/144) 湯川学シリーズ、第四弾。 短編、5つ。 あの「容疑者X」から、時は経つ。 Xの余韻が「苦悩」というタイトルに現われています。 人は何かしらの苦悩と共に生きています。 苦悩から生じる犯罪のを解き明かす湯川も、 その行為自…

picaresque

「ミノタウロス」(153/144) ピカレスクロマン。 あらためて意味を確認してみる。 picaresqueとは「悪漢」(が主人公)の〜、とことらしい。 悪漢が、悪いやつらが活動、活躍する小説。 それがピカレスクロマン。 16世紀、スペインにおこった小説の一形式との…

小学生の尊厳

「ロードムービー」(152/144) 辻村深月。 本当に面白い。絶対に面白い。圧倒的に面白い。 簡単に泣かせてくれないところが良い。 現実社会で、 本当に泣けることなんて滅多にない。 子供も そう簡単には泣かない。 もしかしたら 大人以上に泣かないかもしれ…

これだけの材料を華麗に粗暴に優しく・・・

「黒の狩人・上」(150/144) 「黒の狩人・下」(151/144) 歌舞伎町 暴力団 中国マフィア 外務省 「麻布」 ハム 中華民国 殺し屋 不法入国者 そして刑事。 古参でやり手で無謀で賢い、そして心に傷を持つ、冴えないオヤジ刑事。 これだけ揃えば、 大沢の独壇場…