趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

斬れてる

「異邦の騎士」(72/122) これが島田荘司のデビュー作なのか! 記憶喪失という「禁じ手」を使っているにもかかわらず、 全く油断させない物語は、 さすがです。 これぞミステリー。 突如現れた、記憶喪失の、ど〜も冴えない男。 そこに「可愛い」女の子が。…

戦争とは、何と戦う事なのでしょうか

打海文三「愚者と愚者・下」(71/122) 椿子は戦う。 とにかく戦う。 生きるため? 尊厳を保つため? 楽しいから? ラストの池袋での戦闘は、 あまりにも鮮烈で。 だから、 愚かな人間は、戦争を止められないのかと。 椿子の疾走する様が、 脳裏に焼きつく。 …

戦争は、人を殺さないといけないんですよ。

「愚者と愚者・上」(70/122) きた、ヘビー級。 そう、「裸者と裸者」に続く第二弾。 海人は20歳。 司令官として戦争をする。 このサイバーな世界観に、過剰なまでの戦闘描写。 青梅街道を挟んで、 戦争する様は刺激的であり、退廃的でもある。 そして、その…

キスは、怖い

「秋期限定栗きんとん事件・上」(68/122) 「秋期限定栗きんとん事件・下」(69/122) 春が過ぎ、 夏が来て、 そして長い長い秋を迎えることになりました。 米澤穂信のキレは、 とどまることを知りません。 最後の一行。 もの凄い衝撃ですよ。 小市民シリーズ…

13世紀に在る愉しさ

「黒のトイフェル・上」(66/122) 「黒のトイフェル・下」(67/122) それもケルンです。 ケルンをこんなに近くに感じるなんて、 この作品を読まなくっちゃ、有り得ないでしょ。 大聖堂、超行きたい。 あ〜、行きたい。 13世紀から21世紀に飛躍したい。 昨年…

唸らざるを得ない。。。

「向日葵の咲かない夏」(65/122) 初・道尾秀介でした。 で、 見事に引きずり込まれました。 最初から最後まで、 何を信じればよいのか、 何がこの作品の中における真実なのか? 不安にさせつつ、 所謂「名探偵」小学生が活躍する、 非常に緻密なミステリで…

先ほど、向こう側から戻ってまいりました

「ネクロポリス・上」(63/122) 「ネクロポリス・下」(64/122) 恩田陸が ゼロから作り上げた向こう側の世界で た〜っぷり楽しませていただきました。 今回の舞台は、 ハッキリいって、訳わかんな〜い。 意味不明。 マヂ、雰囲気オシって感じかも。 日本とイ…

40歳、ということ

「フォーティ 翼ふたたび」(62/122) 石田衣良の 14歳の小説を読んだ時 14歳でこの作品を読みたかったな〜と思った。 そして 石田衣良の 40歳の小説を読んだ時 40歳でこの作品を読んでしまっっった、、、と感じた。 40歳の主人公が 大企業から脱出し 素の自…