趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自分読書史上(?)で最も愛すべき主人公である

「グレイヴディッガー」(100/108) こんなに素敵な主人公に出会えるなんて! ちょっと、感動です。 八神俊彦。 愛すべき「小悪人」なり。 いちいちの行動がおかしいし、 発する言葉も小憎らしい。 逃げる逃げる逃げる。何のために逃げる? 自分のため、そし…

僕が生まれる前の日本

「天使の傷痕」(99/108) 西村京太郎、もしや、はじめて読んだかも。で、本作品、 昭和四十年度の江戸川乱歩賞受賞ってことは、 60年代中盤の日本が舞台。 ミステリーって、凄く時代に敏感に反応するでしょ。 その時々の旬を捉えるどん欲さがミステリーの良…

生きる事に対する虚無観。そして皮肉な現実。

「タイタンの妖女」(98/108) 1959年作品です。 カート・ヴォネガット・ジュニア著。 久しぶりにSF読みました。 で、これですよ。 人間が作り出した、哲学、また宗教を笑い飛ばす。 なんてニヒルでコミカルで、そして絶望的なお話しなんでしょうか!! 爆笑…

クールだぜ。

「無頼の掟」(97/108) 禁酒法時代のアメリカ。 犯罪。 熱い時代だねえ。 ただの犯罪活劇壮快痛快ストーリじゃない。 もう少し、深い。 心の細やかな動きが、嫌みじゃなく織り込まれている。 巧みです。 そして、情景描写が素晴らしい。 1920年代の汚く猥雑…

神様の力は?科学の力は?

「天使と悪魔・下」(96/108) ほほう、そういうオチでしたか。 カトリック教会で設定されている神の力。 ま、正確に言うと、その神を信じる人たちの力。 それに対抗(しちゃうところが、日本人には今一つしっくりこないけど)する科学の力。 そーんな二つの…

ローマに行きたい。ヴァチカンに行きたい。

「天使と悪魔・中」(95/108) 凄い情報量が詰め込まれていると思いますよ。 「ダヴィンチ・コード」より ジャンル、場所、時間が限定されているんで、 本当に凝縮された事柄が、 ギュギュギュと書き込まれている。 そして、中盤、本当の悪は誰なのか? ミス…

ほほう、細かいねえ。そして、速いねえ。

「天使と悪魔・上」(94/108) 謀略ミステリーはこうじゃなくちゃ! やっぱ、最近、80年代、90年代活躍の作家は緩い!! ダン・ブラウン、勢いあります。 間違いない。 本当に間違いない。 結末への流し込みに一抹の不安はあるけど、 この上巻の勢いは素晴ら…

新聞というビジネス。父親という仕事。

「クライマーズ・ハイ」(93/108) 僕は新聞の仕事をしているわけではない。 また、父親という立場に立ったこともない。 でも、横山秀夫という人の文章を読んでいると、ね。 ・・・凄いという言葉も陳腐になる。 もう、圧巻。 何も言うこと無し。 読もう。 絶…

裏切る事を楽しめるカラダとココロ

「生誕祭・下」(92/108) バブルは弾けるわけです。 そこまでの緊張感。 人の命とか、どーーーーでもいい感じ。 お金も、ハッキリいって、二の次かな。 ドラッグ、セックス、やくざ、高級マンション。 あまり熱くない。 一番大事なのは「裏切る」こと。 裏切…

バブル、地上げ、嘘つき

「生誕祭・上」(91/108) おいおい、主人公、タメですよ。 馳星周の暗黒小説。 時は80年代後半。 六本木・黒服から這い上がる青年・堤くん。 ボーナス500万円だって。素敵ですねえ(笑)。 そのころ僕は、、、浪人生かと。 で、悪女というか、なんというか。…