趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ニューヨーク、アトランタ、フロリダ

「血烙 刑事・鳴沢了」(84/122) 鳴沢のサプライズ(って単語、嫌いですが、、、)は、 ニューヨーク市警への研修ですか。 この展開にはマヂで驚きました。 シリーズ7作目にして、 この「とんでもない」舞台を惜しげもなく繰り出す堂場瞬一の、 破壊力満載の…

ネタバレは回避してます

「ジウ(2)」(83/122) ネタバレしないで、 何にも書けなくなるほど、 スリリングな展開、ありえない軌道修正が、 この「ジウ」三部作の真ん中に詰み込まれてます。 一作目では、 過激でクールなクライムノベルって認識だったのが、 本作で、あれ、、、って…

選ばれた人たちがする事

「ベルリン飛行指令」(82/122) それは 空を 飛ぶこと 1940年、 日本からドイツに飛んでいった男達の物語。 タイプ・ゼロという名の飛行機で、 飛んでいった。 この物語に、理由はないかもしれません。 兎にも角にも、 飛ぶことで、全てが完結する。 主人公…

刑事・鳴沢了という人物

「讐雨」(81/122) 堂場瞬一の、 大河刑事小説、第六弾。 主人公、鳴沢は、実在しているに違いないと、 読者に心地よく錯覚させてくれる域に達してます。 こんな男の存在は奇跡だけど、 読者は、きっと信じてます。 猟奇連続児童殺人と、 無差別爆破テロリズ…

犬と人間の差異って

「犬はどこだ」(80/122) 何なんでしょうか? 人を探すのと、 犬を探すのと、 そこに何の違いがあるのでしょうか。 米澤穂信の 研ぎ澄まされたミステリです。 主役の紺屋&準主役のハンペー。 二人の「私立」探偵が謎を突き詰める。 大した謎ではないかもしれ…

人間の力なんて。

「踊る天使」(79/122) 永瀬隼介って、 ノンフィクション作家スタートなんですね。 本作品、所謂クライム・ノベルなんですが、 派手なんだけど、 どこか冷めてて、正確な切り口がチラ見できるんです。 火事・放火事件と80年代後半のバブルの後始末が、 歌舞…

大きな河

「テンペスト・上」(77/122) 「テンペスト・下」(78/122) 超大作を時間をかけて読むという贅沢。 今回の場合は約一ヶ月間でしょうか。 昼間は今の東京で働き、遊び、生活する。 夜、休日は19世紀の琉球王国を闊歩する。 そして、 主人公・真鶴の怒涛の人生…

考えることは自由であり無限であり

「迷宮百年の睡魔」(76/122) 森博嗣、百年シリーズ第二段。 主人公ミチルは、 取材で伝説の島、イル・サン・ジャックに「相棒」ロイディに赴く。 そこで出くわした首切り殺人事件。 その謎を解くのが本作品の大きなテーマではあるが、 決して主題ではないの…

二人の女性の間で揺れ動く

「ジウ」(75/122) 二人のヒロイン、って立て付けが上手い! 三部作の導入作品。 二人の行動様式を巧みプレゼンしてます。 読者は、 果たして、美咲と基子、どちらの味方につくべきか? という楽しみを、 誘拐、そして現場突入事件という緊迫した状況が、 と…

いつの世から、物事の是非が結果で判断されるようになったんだね?

「冬そして夜」(74/122) タイトルの一文、心にしみるでしょ。 文中に出てくる古いバーのマスターの言葉なんですが、 しびれます。 そうだよ、ショーティー、そうなんだよ。 今年の「このミス」7位だし MWA最優秀長編賞受賞ってことで とりあえず読んでみた…

警察に就職したい、でも

「制服捜査」(73/122) 駐在所という職場。 それも北海道の人口6,000人のコミュニティ。 多分、そこは、 想像を絶する壮絶な環境に違いない。 常識とか、法律とか、道徳とか、 今、自分が「正しい」と「信じ」ているものが、 いとも簡単に覆される。 そんな…