西加奈子
「通天閣」(17/144) 人生を半ば捨てたオジサンの話と 意外と軽く男に捨てられた女の話が 交互に進む 二人とも、まあ、運が悪いというか 適当に頑張ってる姿が切ない その二人の周りに様々な登場人物が登場する 僕のお気に入りはママ 話していることばの8割が…
「地下の鳩」(11/144) 西の書く大阪を読むと 無茶苦茶、大阪に思いは飛んでいくのですが 実は あまり 大阪に行きたくなくなります 大阪が嫌いになるわけではありません 行っても この文字から出てくる温度を 感じることが出来なくて失望するのが怖いからです…
「サラバ 上」(160/144) 「サラバ 中」(161/144) 「サラバ 下」(162/144) 直木賞だ この作品じゃなくても良かったと思うけど、西 こんなに長い西ワールドを ゆらゆら出来たのは幸せだなあ この分厚さ 直木賞じゃなければ躊躇していたかもしれない 一気読みと…
「舞台」(59/144) 自意識過剰な男が ニューヨークで いい感じに狂っていく、だけの話 なんだけどね この男の気持ち、心の流れを 気持ちよくトレースさせてくれる文章を描いてくれる 西加奈子に超感動 感謝します こんな感情を僕に与えてくれて で、思う この…
「窓の魚」(65/144) これで、終わるか… この終わり方が気持ち良い ここで物語を終結させる西の胆力に感動です 二組の男女、計四人が とある温泉旅館に 道中のバスからの旅館の夜までの光景が 四人それぞれの目線で語られる 全く同じ場所と時間を共有している…
「漁港の肉子ちゃん」(33/144) 2015年 この作品をおかげで 元気の終えることが出来そうです 肉子ちゃん その圧倒的な名前に負けない 歴史的なキャラクターが居ます ここにいます 何でもすぐに信じてしまう肉子ちゃん ダメな男に騙されるのが特技の肉子ちゃん…
「ふくわらい」(165/144) 西加奈子、初読でした で、単純に面白いうえに 想像以上の奥の深さもあって あっという間にズズイーっと引き込まれました 昔ながらの遊び「ふくわらい」が好きな少女が登場します そんな不思議少女の ちょっと怪しく可愛い物語かと…