趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

現代日本人のDNA

「天魔ゆく空・上」(99/144) 「天魔ゆく空・下」(100/144) めったに読まない歴史モノですが 真保作品ならば ねえ で 知らない世界が、また一つ、開きました 時は文明四年 わかりやすく言えば1474年からスタート そして永正四年、1507年でひとまず幕を閉じま…

恋は落ちるのではなく、嵌まるもの

「ツ、イ、ラ、ク」(98/144) ああ、嵌まりたい 嵌めたい 嵌められたい 小学低学年から30代に至るまでの ピュアなラヴストーリー この純度が高いピュアさは 脳天を直撃する この前に読んだ姫野作品が「お●んこ」小説だっただけに このギャップはたまらない そ…

「ツ、イ、ラ、ク」(98/144) ああ、嵌まりたい 嵌めたい 嵌められたい 小学低学年から30代に至るまでの ピュアなラヴストーリー この純度が高いピュアさは 脳天を直撃する この前に読んだ姫野作品が「お●んこ」小説だっただけに このギャップはたまらない そ…

カッコ良すぎるぞっ!

「転迷 隠蔽操作4」(97/144) 3.5 3 2 そして始まり 主人公の警察キャリア、竜崎 もうカッコ良すぎ いや、まさかここまでカッコ良くなるなんて 6年前に想像できただろうか!? 懲罰人事から抜け出せず まだ大森署の署長(といっても署長かよ!)に座に在る竜…

忘れてた……が

「弔い花 長い腕Ⅲ」(96/144) あれから4年か…… で、大切なことを忘れていました それは Ⅱを読んでいなかったということです でも 面白かった まちがいなく面白かった ミステリは謎が解けて当たり前 その過程のカタルシスが醍醐味である でも、時にそのルール…

24年の時を超えて

「霧越邸殺人事件・上」(94/144) 「霧越邸殺人事件・下」(95/144) 王道 山奥の邸宅での連続殺人 それを書くのが綾辻 1990年の作品 どこまでが本当に起っている事で どこからが幻想の部分なのか 物語の中で発生する偶然は どれがトリックで、どれが本当の偶然…

大ネタ、きたね〜

「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」(93/144) 江戸モノ 向島の「花師」夫婦の物語 ラストにもの凄い大ネタが待っているのですが それはあくまでもオマケであって 本筋は 実に生き生きとしている王道の時代小説 花師・なずな屋に降りかかる様々な事件 性格の善いお…

こむ からこむ からこむ から

「末裔」(92/144) う・た・れ・た…… この人間関係 この家族 やばい このニュアンスを書きあげる 絲山のセンスは なんでしょう 驚異的です 実に面白くない内容を これだけドラマチックに仕上げる筆力 衝撃 こむ からこむ からこむ から この一行のプレッシャ…

本当のラスト・ミステリ

「邪馬台」(91/144) 遺作だったとは 北森の…… お恥ずかしながら北森さんが逝ったこと、知りませんでした 本当に遅ればせながら、冥福をお祈りします 蓮丈那智シリーズの第四弾 今までは短編の連作モノ 凶笑面 触身仏 写楽・考 民俗学を解くと同時に事件を解…

がんばってプログラムしよ

「教養としてのプログラミング講座」(90/144) 15年来の「飲みのみ友達」(飲みの場でしか会わない友達)が書いた本 天才プログラマが 凡人に優しくパスを投げてくれている感じ で まさに前日 ビジネスにおけるプログラムのミスに直面した 簡単に言うと 打ち…

文字を重ねる人たちへ

「星間商事株式会社社史編纂室」(89/144) 三浦しをんは優しい文章を書く 言葉のゆるやかな波 時に厳しくも全編にあふれるユーモア 救われる読書、ここにあり とある会社の日陰部署、社史編纂室 主人公は 同人誌でBL本を出し続けている「腐女子」 といっても …

笑顔だけで生きていけるわけがない

「ひそやかな楽園」(88/144) 子供たちのキャンプの話で始まる そして 少年少女になり 男、女になっていく どこか淀んでいる きれい、汚いじゃなくて その原因は何か? そこで角田がぶち込んできたのが…… 一応、ネタバレかもしれないので 下に書きますが…… 人…