意味は不要かも
「五分後の世界」(86/144)
本屋で平積みしてあった村上龍
おや、新刊?と思って買ってみたら
1994年作品
重い作品でした
主人公は気がついたら戦場にいた
そこは
1945年の夏に
別の選択をした日本で
まだ戦争が継続していたのだった
こういうSF設定
村上の得意とするところですよね
全くの嘘なんだけど
明日、目覚めたら、こんな世界になっているかもしれないと思わせる
圧倒的詐欺的リアリティ
ただ、面白いのが
主人公のオジさんがいつの間にか
戦争を受け入れ
積極的に戦闘に参加していくところ
普通、逃げるだろ
必死に現実を否定して
だが、しかし
村上の描くオジさんは違う
なぜ戦闘から逃げないのか
そこに大した意味はない
作品内でも特に説明しているわけではない
ただ
圧巻の戦闘シーンが続く
そのリアリティ
人の行動に意味なんか、必要ないんじゃないか
特異な環境のなかで
キラリと光る本質
やっぱ、村上、面白いや
脳みそがギンギンに刺激される快感
もっとほしい
龍、もっともっと読みたいな
(20141021-20151020.165/144)
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