歴史上の名作を読む
「獄門島」(58/144)
実は横溝正史、初読かもしれません
お恥ずかしい話です
映画やテレビで何度も何度も刷り込まれているので
完全に読んだつもりで済ませてきましたが
これを機に、名作「獄門島」に当たりました
1946年から1948年に連載された作品です
いや、実にすばらしいミステリです
たった「一文字」で物語をひっくり返すテクニック
そう、たった一文字です
ネタバレになるので書きませんが
その、ある人物が口にした約一行ののセリフの中の
たった一文字
この破壊力、名作と言われるだけの理由はありますね
映像作品だと
なんとなくホラー的な要素が強調され
謎の解明と同じくらいに
ヴィジュアルショックの度合いが過度に強調されてしまいますが
改めて読むと
そのショック度が、実に巧みな伏線となっています
それにしても
一文字か……
残念ながら、日本文化をある程度たしなむ人じゃないと
この一文字ショックを堪能することは出来ません
読書を楽しむためには
より読書をして知識を蓄える必要があるってことですね
※はてな年間100冊読書クラブ
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)