読み応え十分の「大作」
「双頭のバビロン・上」(125/144)
「双頭のバビロン・下」(126/144)
世界観、登場人物、設定、そして分量
全てにおいて
一般生活を越えた壮大なスケールで描かれる
まさに大作
もちろん、日常の機微や耐え難い現実を表現する作品も面白いです
何気ない自然な物語も素晴らしいです
でも、でも
たまには、こういう大作
映像化なんて絶対無理!!って感じの
皆川のどえらい作品に
没入する幸せを
ウィーンに生まれた
それも体が結合した状態で生まれた
双子の物語
分離された二人は
それぞれの人生を歩んでいく
少々のオカルトな雰囲気が
20世紀前半に展開する
舞台は
ハリウッドになったり
ウィーン郊外の精神病院にひきこもったり
上海に飛んだり
ベルリンに飛んだり
登場人物3人の目線で
時系列バラバラな状態で進行していく
めまぐるし動くストーリー
最初はどんな結末を迎えるか想像だに出来ない
文庫800頁
徐々に見えてくる物語の骨格
鮮やかに描かれる
1920~30年代のハリウッド映画業界とともに
ミステリアスな双子をとりまく物語が
行きついた先は
読書慣れしている人向けだとは思いますが
この夏、チャレンジしてみても良いかと思いますよ
大作の深みと重み、味わってください
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)