これぞ、USAミステリ

「泥棒が1ダース」(91/122)
　
　
この軽さ、勢い、笑い、切れ。
まさにUSA、それもNYなミステリ。
　
泥棒が活躍したり、
失敗したり、
カッコ良かったり。
　
ドートマンダーという泥棒のお話11篇。
そして、素敵な序文で、1ダース。
盗むだけが泥棒じゃない。
逃げるのも泥棒の仕事。
　
中でもお気に入りは「悪党どもが多すぎる」。
実にくだらない設定！
金庫破りに入った銀行で、
人質をとっての銀行強盗事件が発生中、だって。
　
その他の作品も、
くだらない事件ばっかり。
　
この雰囲気、
日本でも、
フランスでも、
イギリスでも、
北欧でも、
ロシアでも、やっぱ書けない。
クライム・ノベルはヤッパリUSA！　

　　
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」

現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫)

※はてな年間100冊読書クラブ
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