いい話だねぇ〜(江戸っ子気分で読んでください)
「巷説百物語」(82/122)
坂崎、確かに泣けたぜ!
江戸時代の妖怪のお話。
本当は、妖怪なんかはいやしない。
それは人の業が生み出した存在。
人の心中で蠢く物の怪。
主人公は、様々な妖怪伝に便乗して「仕事」をこなす、
今で言うと「スパイ大作戦」や「特攻野郎Aチーム」のメンバーみたいな4人。
小股潜りの又市
山猫廻しのおぎん
事触れの治平
考物の百介
妖怪の仕業に見せかけて、
人の情けを最優先に
世の中の「外れた」物語を、見事にあるべき姿に収めていく。
猟奇的な連続殺人を解決したり、
非人道的な殺人犯に天罰をくだしたり、
逃げ場を失った殺人者を(死によって)救ってあげたり。
法律を破ることよりも
道徳に反することを忌避する、
その江戸時代の心意気とでもいうのでしょうか。
心が晴れ晴れしつつも、
その影にある人間の死に涙します。
とにかく面白い!
続き、読まなくちゃ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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