サイコパス
「贄の夜会・上」(7/144)
「贄の夜会・下」(8/144)
読み応え十分。
しっかり読ませる長編作品。
うん、読んだ、って感じ。
刑事とプロフェッショナルな暗殺者。
この二人が、
様々な「利害関係」の対立を内包しながら、
サイコキラー、連続殺人犯を追い詰める。
連続猟奇殺人から始まる。
一人は手首が切り取られ。
もう一人は石の階段に叩きつけられ。
その事件の最重要容疑者。
実は中学生の時に四人殺していているんだけど、
未成年だから、少年院にも入ることなく、
19年を経て弁護士として活躍しているという設定。
うまいな〜
本作品、様々な社会的問題や実際に起こった事件をモチーフとした、
エピソードがふんだんに盛り込まれている。
沖縄での幼女強姦事件のエピソードや、
宅配業者にからんだ政治スキャンダルや、
犯罪被害者家族の問題や、
少年法の問題や。
それらが大きな渦となり、
この社会そのものが、
何かおかしい、何かが狂っている、サイコパスなのでは、
と訴えかけてくるようだ。
あと、アクション作品として、
暗殺者のシーンは白眉。
惚れ惚れします。
一読の価値、あり。
で、真犯人は?
ミステリーとしても堪能できる贅沢な一冊だと思います。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 香納諒一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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