グリシャムじゃなきゃ書けない!!
「巨大訴訟・上」(72/144)
「巨大訴訟・下」(73/144)
前作を読んだ時と同じ思いになりました
これは彼でなくては書けないと
前作は死刑に関してでした
今回は「正義の不在」に関して
法廷に正義は不要
こんなテーマで書くことが許されるのは
グリシャムの今までの実績があるからです
今まで、正義について書いてきた作家だからこそ
正義の不在を
真正面に受けとめて書くことが出来るのです
今回はコミカルテイスト
金は正義よりも重し
人の不幸(=死も含む)も金とリンクさせる
リンクしていない不幸は無視
それが弁護士
それが原告
それが法廷
それが法の統治
そこには正義の勝ち負けはない
もちろん、勝った方に正義が在ることもあるが……
これが私たちが作り上げた世の中なのだよ
自業自得さ
グリシャムは語りかける
そんな興味深い内容を
実にエンタテインメントに仕上げている
面白くないはずがない
やっぱ、グリシャムは必読です
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
※はてな年間100冊読書クラブ
(20121021-20131020.161/144)
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(20101021-20111020.159/144)
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