一つだけ願いが叶うなら、あの頃に戻りたい。。。
「夜のピクニック」(21/122)
高校生小説(?)の最高峰!
間違いないでしょ。
恩田陸の魂震えるペン捌き(タイピングか!)が見えてくる。
素晴らしい。
なぜ、これほどまでに事件が無いのか?
それは彼らが高校生だから。
それも、どちらかといえば優等生だから。
この文章から溢れてくる「思い」の強さ。
事件なんか必要ない。
生活していること自体が「事件」なんだ。
それは彼らが高校生だから。
あー、あの頃に戻りたい。
そんな気持ちが、
読み進める時間に比例して、どんどん強くなっていく。
24時間歩行が終わるのを、悲しく淋しく思う登場人物たちの心の揺れと、
読み終わるのが残念でたまらなくなる自分の気持ちが、
絶妙にシンクロする。
誰か一緒に歩きませんか?
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: 恩田陸
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